ポジションを取るとき
成長株投資においては、余裕を持ったナンピン(下がったときの買い増し)を続けることで、損切りを行わないという手法も考えられます。 一方で、価格変動の不確定要素が強い FX では、常に損切りを意識した資金投入が必要になってきます。
ポジションを取るときには、必ずポジションをとった「根拠」「利食いのライン」「損切りのライン」をノートに残しておきましょう。 人間の記憶は曖昧なもので、ポジションをとった日には明確にその理由を覚えていても、数ヶ月後にはなぜ買ったのかすら忘れてしまうことが多々あります。 初心者のうちは、市場で生き残るために、ポジションを取ると同時に指値(利食い)、逆指値(損切り)の注文を入れておくようにしましょう。
定期的にチャートを確認して、利食いラインを修正するのは OKです。 ただし、損切りラインは上方修正のみに限定してください。 損切りラインを下げているようであれば、投資の重要要素である資金管理はできていないことになります。
利食いのヒント
- チャートパターンから決める
- ペイオフレシオで決める(レシオ 1.5 なら損切りの 1.5 倍の利確幅とする)
- ボラティリティに合わせて利確幅を決める
- トレーリング・ストップを入れておく
損切りのヒント
- 損切りを逆指値で入れておく(10回中9回は後悔するが、残りの1回で救われる)
- 最初は 100 回くらい小さめの損切りを繰り返して損切りに慣れるとよい
- 損切りによるマイナスが投資資産の2%以上にならないようにポジションを取る
損切りは必要だと思っていても、慣れるまでは苦痛を伴うものです。 理論的に正しいと思っている値段でちゃんと損切りできるようになるコツは、習慣化してしまうことです。 そのためには、2、3回決めた値段で実際に損切りしてみること。 これを続けていれば、いつの間にか作業のように損切りできるようになります。
ロスカットラインの引きやすいところでポジションをとる
これは典型的な上昇トレンドの例ですが、A の場所で押し目買いで入ることができれば、直近の安値のあたりにロスカットラインを設定することができます。 このように損切りのダメージが小さくなるようにラインを引けるのであれば、比較的余裕を持って損切りを行うことができます。