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マジックナンバー・ジェネレーター

EA 用のマジックナンバーとして、ランダムな 8 桁の整数値を生成するツールです。 生成されたコードを .mq5 コード内にコピペして使ってください。 変数 Magic の値は、MqlTradeRequest 構造体の magic フィールドなどにセットして使用します。

マジックナンバーとは

MT4/5 の EA(エキスパートアドバイザ)から何らかの注文を出す場合、マジックナンバーと呼ばれる整数値を設定する必要があります。 これは、OrderSend 関数 で注文を出す場合も、CTrade クラス で注文を出す場合も同様です。 具体的には次のようにマジックナンバーを指定します。

  • MT5 の OrderSend 関数の場合 … MqlTradeRequest オブジェクト の magic フィールド(uint 値)
  • MT5 の CTrade クラスの場合 … SetExpertMagicNumber メソッド(uint 値)
  • MT4 の OrderSend 関数の場合 … magic パラメータ(int 値)

このマジックナンバーは、どの EA から出された注文かを識別するため のものであり、1 つの口座内で複数の EA を動かすときは、それぞれ異なる値を割り当てておく必要があります。 マジックナンバーが重複してしまうと、別の EA から注文を修正されてしまうといった誤動作の原因になります。 マジックナンバーを設定しなくても注文用の API は呼び出せてしまいますが、このときはデフォルト値として 0 が使われます。 0 というマジックナンバーは手動でのエントリーを示す ものであり、EA のコードでは何らかの一意なマジックナンバーを指定しておく必要があります。

マジックナンバーは取引リストの画面では、「エキスパート ID」と表示されたりします。 正確には、マジックナンバーは EA ごとの ID というよりは、複数の取引をまとめて管理するための識別子です。 なので、1 つの EA の中で複数のマジックナンバーを扱うこともできます。 例えば、次のような EA で注文の種類ごとにマジックナンバーを割り当てたりします。

  • 複数の時間足で同時に注文を出す EA
  • 複数のアルゴリズムで同時に注文を出す EA

注文の種類ごとにマジックナンバーを割り当てることにより、アルゴリズム別に損益合計を求めたり、注文をまとめて決済したりできます。 とはいっても、シンプルな EA であれば、マジックナンバーは 1 つだけで十分です。

マジックナンバーの定義方法

マジックナンバーは、MT4 では int 型整数(最大値は 2147483647)、MT5 では uint 型整数(最大値はすごく大きな値)で設定します。 互換性を考えると 9 桁以下にしておくのが無難ですが、口座内で一意な値であればよいので、それほど大きな値を設定する必要はありません(5 桁とかでも十分)。

EA のコード内にマジックナンバーをハードコードしてしまうと、別の EA のものと重複した場合に困るので、マジックナンバーは外部パラメータとして値を変更できるようにしておくことをオススメします。

次の例では、マジックナンバーのデフォルト値を 71952000 に設定しつつ、ユーザーが自由に設定する余地を残しています。

Experts/SampleEA.mq5(EA の例)
#include <Trade/Trade.mqh>

input double Lot = 0.1;        // 取引するロット数(ボリューム)
input ulong Slippage = 3;      // 許容スリッページポイント
input ulong Magic = 71952000;  // EAマジックナンバー

CTrade trade;

int OnInit() {
    trade.SetDeviationInPoints(Slippage);
    trade.SetExpertMagicNumber(Magic);

    return INIT_SUCCEEDED;
}

void OnTick() {
    // ...
    // if (!trade.Buy(Lot)) { ... }
    // ...
}

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