長期金利の利回りが大きいとは
代表的な長期金利の指標として、「新発10年国債の利回り」があります。 国債の利回りが大きい(国債の価格が安い)ということは、国債に人気がなく(通常は株などのリスク資産の人気が高く)、景気がよいということを示しています。 長期金利は現在の景気状況において、安定的に得られるリターンの指標となります。
長期金利 | 景気 | 株価 |
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長期金利は、通常は期待インフレ率よりは高く設定された状態になりますが、逆に期待インフレ率を下回ると、より利回りの大きい株式へ資金が流れていきます。
長期金利は市場が決めている
長期金利は中央銀行によって直接的に決められているものではありません。 長期金利は、現在の景気動向や短期金利の動きなどを見て、マーケットによって決められていくものです。 一方で、コール市場(銀行同士が短期の貸し借りを行う市場)における短期金利は、日銀がその目標値を決めており、この政策金利の操作が間接的に長期金利に効いてきます。