決算期間が短いものは避ける
複利運用効果を高めるには、 決算頻度が1年ごと であるものを選ぶとよいです。 毎月の決算や、3カ月ごとの決算で分配金が出ると、運用効率が下がってしまいます。
償還期間が短いものは避ける
長期運用を前提とするのであれば、途中で償還されてしまうファンドは避けなければいけません。 スクリーニングツールを使うのであれば、 償還までの期間が15年以上、20年以上 という形で絞り込めば、実質的に無期限のファンドを検索することができます。
純資産総額は 10 億円以上
設定から間もないファンドであれば、純資産総額が小さいものが多いですが、そのファンド自体が規模の大きいマザーファンドに投資するベビーファンドであれば(ファミリーファンド方式)、特に問題はありません。 ただし、アクティブファンドの場合は、ある程度の資産がないと分散投資を行うことができないため、少なくとも 10 億円以上あることが目安になります。
長期のシャープレシオが大きい
シャープレシオは、そのファンドがどれだけ効率よく運用されているかを示す指標です。 リターンの大きさを、リスクの大きさで割って求められます。 つまり、変動幅が小さく、大きな利益を上げられているものはシャープレシオが大きくなります。 短期的なリターンの実績だけで投資を選ぶのは危険ですが、 10年間のシャープレシオが大きいもの は、長期投資に向いていると考えてもよさそうです。
リバランスの重要性ついて
1年に1度、ポートフォリオのリバランスを行うことで、自分が決めた資産割合に合うようにします。 価格が上がった資産を売り、安くなった資産を買う という行為は、ドル・コスト平均法に似た効果を生み出します。 『ウォール街のランダム・ウォーカー』 の著者、バートン・マルキール氏も、リバランスを行うことでパフォーマンスを上げられると主張しています。
ただし、「売って買う」という方法は、売却時の利益に税金がかかり、ETF には売却コストがかかるという欠点があります。 余裕資金があるのであれば、割安になった資産を多めに増す ことによってリバランス効果を出すという方法もあります。