債権などの金利が提示されたときに、「これはお得ですか?」と聞かれても、それだけの情報では判断することはできません。 なぜなら、お金の価値は相対的なものであり、物価の上昇を考慮して考えないといけないからです。
例えば、債権の金利(名目金利)が2%だったとしても、物価の上昇率(期待インフレ率)が1%ある場合は、差し引き1%分の実質金利しかないと考えます。
名目金利よりも期待インフレ率が高いという状況になると、債権から得られる金利でお金を増やしたとしても、物価の上昇の方が大きく相対的には損をするということになるので、実質金利はマイナスになります。
実質金利がマイナスになると、お金を預けておくよりも、借金をしてでも株式などに投資した方がよいということになり、株価は上昇していきます。