まくまく投資ノート
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商品の価格は競合他社の価格設定を考慮して決めることもできますが、あえて別の価格帯を狙っていくという考え方もあります。

自社の商品を売り出すとき、価格の競争力をつけようとしてむやみに安売りしようとすると価格競争に巻き込まれてしまいます。 価格競争に巻き込まれると、大量生産や大量仕入れによる値下げを行える大企業には太刀打ちできなくなってしまいます。 ビジネスを始めるときは、逆に高い価格設定で勝負できないか考えてみましょう。 高い価格帯で商品を売っていくことで、次のような効果を得られます。

  • 高い価格帯で勝負すれば、価格競争に巻き込まれにくい。低価格を求める客はどこまでも低価格を求めるため、そのような人たちだけを相手にして価格を下げていくと、儲けが出なくなる。
  • 高いマージンを設定できるため、多くのステークホルダが大きな利益を得ることができる(その分は顧客が払うことになりますが)。
  • 高い価格でも買ってくれる顧客(おそらく金銭的に余裕のある人)は、常識のある顧客が多い。変なクレームをつけられることが少ないため、顧客対応で無駄な時間を取られることがない。
  • 他社の類似商品と価格帯がずれていれば、それだけで目立つため、一種の広告効果がある。高級感をアピールすることにもつながる。

一番よくないのは、中途半端に中間の価格帯の設定をしてしまうことです。 それでは顧客に特別なものだということをアピールすることはできず、単純にちょっと高いという印象を持たれてしまいます。 何かアピールする点があるのであれば、それを全面に出し、思い切って高い値段を付けるという選択肢を持ちましょう。

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