株式投資や FX トレードなどに役立つ用語を日々追加中。
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- 1. アービトラージ(あーびとらーじ)取引
- 異なる市場間で、本質的には同じ商品を、異なる価格や金利で売買することによって利益をあげようとする取引。 裁定取引ともいいます(ここでいう裁定とは、手動で取引するという意味での裁定ではないことに注意)。📗関連用語: アーブ
- 2. アーブ(あーぶ)取引
- アービトラージ(裁定取引)による利益を狙うサヤ取りトレーダーのこと。📗関連用語: アービトラージ
- 3. 相対取引(あいたいとりひき)取引
- 取引所以外で行われる取引で、市場を介さずに 1 対 1 の売り手と買い手による合意によって成立するものを相対取引といいます。 取引所の上場基準を満たしていない証券などが取引されますが、日本証券業協会の定めた規則に従います。 店頭取引とも呼ばれますが、文字通り「店頭」で取引されるわけではなく、ネットなどを介して取引できます。 ほとんどの日本の FX 業者は相対取引を行っており、店頭 FX と呼ばれます。📕対義語: 取引所取引
- 4. アイスバーグ注文(あいすばーぐちゅうもん)取引
- 1 つの注文を分割して行うアルゴリズム。例えば、10枚の注文を出すときに、板にその注文が見えないように、1 枚ずつ連続して約定させていきます。歩み値で、同時刻に連続した注文があれば、きっとそれはアイスバーグ注文。
- 5. アイフォ戦士(あいふぉせんし)番外
- iFOREX Online Trading という FX 業者を使って、ハイレバレッジ 400 倍のトレーディングをする果敢(無謀?)な戦士のこと。
- 6. アメリカン(あめりかん)オプション
- オプションの世界でアメリカンと言えば、期間中(満期日)まではいつでも行使できるオプションのことを表します。←→ ヨーロピアン
- 7. 粗利(あらり)
- 売上から売上原価(商品の仕入れにかかったお金など)を引いたものです。
- 8. 粗利率(あらりりつ)
- 売上に占める粗利益の割合。「粗利益/売上」で求められ、高いほどよいです。粗利益は、売上から原価を引いたものです。📕対義語: 原価率
- 9. アーンアウトディール(あーんあうとでぃーる)Earn Out DealM&A
- 企業買収を分割払いで行うこと。 買収後の業績によって、追加報酬のアーンアウト(追加代金の支払い)が実施されます。
- 10. あんこ入りの両建て/あんこの両建て(あんこのりょうだて)
- 利益の出ている状態の両建てのこと。例えば、最初に買いポジションを取り、価格が上がったところで売りポジションをとると、利益(あんこ)を挟むような形の両建てになるためこう呼びます。
- 11. イールドカーブ(いーるどかーぶ)債権金利
- 債券の残存期間と金利(利回り)を関係を表した曲線。ヨコ残存期間、タテ軸に金利をとります。通常は長期金利の方が短期金利より高く、この状態を順イールドと呼びます。逆に、短期金利の方が高くなることを逆イールドと呼びます。
- 12. 委員会設置会社(いいんかいせっちがいしゃ)組織
- 委員会設置会社は米国型の企業統治制度で、取締役会が選定した代表執行役が会社を代表します。 取締役会は監督する立場に専念し、執行役が会社の業務執行を行います。 委員会設置会社では、監査委員会が監査機能を担います(通常の株式会社では、監査役が監査を行います)。
- 13. 維持率(いじりつ)FX取引
- (資産合計+評価損益)/証拠金額。証拠金取引において、この維持率が一定値(50%など)を下回ると、取引会社によって強制ロスカットされます。
- 14. 一枚(いちまい)
- 取引所での売買の最小単位。
- 15. 一般信用取引(いっぱんしんようとりひき)取引
- 証券会社と顧客との間で合意された内容(返済期限など)に従って行う信用取引。 制度信用取引に比べて若干金利が高く設定されていますが、制度信用取引では扱っていない銘柄を信用売りできたりします。📗関連用語: 制度信用取引
- 16. インカムゲイン(いんかむげいん)
- ある資産を持ち続けることによって、継続的かつ安定的に得られる現金収入。株式で言えば配当金、投資信託であれば収益分配金、銀行預金や利付債権であれば受取利子、不動産であれば家賃収入のこと。📗関連用語: キャピタルゲイン
- 17. インザマネー(いんざまねー)ITM (in the money)オプション
- 現在の市場価格をもとに、コール・オプションあるいはプット・オプションの権利を行使した場合に利益が出る状態。例えば、ある銘柄が現在 3800 円の場合、3500 円のコールを買うのが権利行使価格がインザマネーということ。
- 18. インターバンク市場(いんたーばんくしじょう)市場
- 証券会社や銀行、為替ブローカーなどの金融機関のみの取引により形成されている市場。
- 19. インフレ(いんふれ)経済
- インフレーションの略。物価が上がり続ける状態。📕対義語: デフレ
- 20. 受取手形(うけとりてがた)経理
- 商品やサービスを提供したときに、現金の代わりに受け取る手形。手形なしで支払いの約束をするときは「売掛金」になります。
- 21. 売上債権(うりあげさいけん)
- 商品やサービスを提供したけれど、その代金をまだ受け取っていない未収入金のこと。 簡単に言うと、ツケで売った状態です。 売上債権には、証明書としての手形がある「受取手形」と、手形のない「売掛金」があります。
- 22. 売りオペ(うりおぺ)政策
- 売りオペレーション。 日銀が銀行に国債などを売ることで、銀行や市場に出回るお金の量(マネーサプライ)を減らすこと。 景気を抑えたいときに実施されます。📕対義語: 買いオペ
- 23. 売掛金(うりかけきん)経理
- 未収金のこと。商品やサービスを提供したが、その対価の支払いが行われていないときに、その金額が財務諸表に記入されます。支払いを後回しにして商品を売ることを「掛けで売る」といいます。
- 24. 売掛債権回転サイト(うりかけさいけんかいてんさいと)経理
- 商品を売ってからお金を回収するまでの時間。
- 25. 売上総利益(うりあげそうりえき)
- 売上から売上原価(商品の仕入れにかかったお金など)を引いたものです。
- 26. 売上総利益率(うりあげそうりえきりつ)
- 売上に占める粗利益の割合。「粗利益/売上」で求められ、高いほどよいです。粗利益は、売上から原価を引いたものです。📕対義語: 原価率
- 27. 売上債権(うりあげさいけん)経理
- 売掛金や受取手形など、商品の売り上げ時に生じる債権の総称。
- 28. 売り残(うりのこり)取引
- 決済されていない信用売り「売り玉」の数。6 か月以内に買い戻しが行われます。
- 29. 売りポジ(うりぽじ)取引
- 「売りポジション」の略。
- 30. 上澄み吸収価格戦略(うわずみきゅうしゅうかかくせんりゃく)戦略
- スキミング・プライシング戦略。新製品を発売するときに高めの価格を設定することで価値があることをアピールし、短期間に大きな利益を上げる戦略です。
- 31. エイジアン(えいじあん)オプション
- アジア型やアベレージ型とも呼ばれるオプションの種類で、期間中の平均値と、行使価格の差額を差金決済するオプションのことです。
- 32. エクイティ(えいくいてぃ)財務
- 株などの発行によって取得した返済義務のない資金のこと。📗関連用語: プライベート・エクイティ
- 33. エキゾチック・オプション(えきぞちっく・おぷしょん)Exotic Optionsオプション
- プレーン・バニラ以外の特殊なオプションのこと。 通常のオプションは、単純な買いオプション(コールオプション)や売りオプション(プットオプション)などがありますが、エキゾチック・オプションはそれらの基本的な形式から外れたものです。 例えば、デジタル・オプション(バイナリ・オプション)や、アジアン・オプション、バリア・オプションなどがあります。📕対義語: プレーン・バニラ
- 34. エクイティ・ファイナンス(えくいてぃ・ふぁいなんす)財務
- 新株発行を伴う資金調達。
- 35. 追証(おいしょう)
- FX 取引や先物取引において、証拠金が一定額以下になった場合に追加で預けなければいけない証拠金。 取引追証拠金を略して追証(おいしょう)と呼びます。 日々の値洗い損金額が、取引所の定めた取引本証拠金基準額の 50% を超えた場合は、取引追証拠金が発生します。📗関連用語: 値洗い
- 36. 追証幅(おいしょうはば)
- いくらの価格変動で追証が発生するか。
- 37. 往復ビンタ(おうふくびんた)取引
- 高値になったときに買って、その直後の安値になったところで売ってしまうこと。
- 38. お化粧買い/ドレッシング買い(おけしょうがい/どれっしんぐがい)取引
- 月末や決算期末に、ファンドや企業が保有する株式の評価価値を上げるために買いを入れて相場を押し上げること。投資信託の評価額や、決算内容をよく見せるために行われることがあると言われていますが、実際にどの程度行われているのかは謎。
- 39. 押し目買い(おしめがい)取引
- 上昇トレンドの際に、一時的に価格が下がったところで買うこと。📕対義語: 戻り売り
- 40. オシレーター(おしれーたー)
- 相場が「買われ過ぎ」あるいは「売られ過ぎ」かを判定するために用いるテクニカル指標。
- 41. 踊り場(おどりば)
- 企業の成長が一時的に低迷する時期のこと。
- 42. オプション取引(おぷしょんとりひき)取引
- ある特定の金融商品を、将来のあらかじめ定められた期間ないし期日に、あらかじめ決められた価格と数量で買い付け、または売り付けることができる権利のことをオプションといいます。 このオプションを取引の対象としたものがオプション取引です。 買い付ける権利をコールオプション、売り付ける権利をプットオプションといいます。
- 43. 親会社所有者帰属持分比率(おやがいしゃしょゆうしゃきぞくもちぶんひりつ)指標
- 企業の財務健全性を示す指標で、「親会社の所有者に帰属する持分 / 資産合計」で計算されます。 日本の会計基準で「自己資本比率」と呼ばれているものに相当し、国際会計基準 (IFRS) ではこちらの「親会社所有者帰属持分比率」という用語が使用されます。
- 44. オルタナティブ投資(おるたなてぃぶとうし)
- 様々な対象の金融商品に投資するスタイル。株式や債券などを用いる伝統的な投資に対し、機関投資家(金融機関や事業会社、年金運用法人など)がお金の出し手となる投資で、ヘッジファンドや、プライベート・エクイティ、不動産投資などがあります。
- 45. 買いオペ(かいおぺ)政策
- 買いオペレーション。 日銀が銀行から国債などを買い取ることで、銀行や市場に出回るお金の量(マネーサプライ)を増やすこと。 景気が悪いときに、景気を刺激するために実施されます。📕対義語: 売りオペ
- 46. 回転売買(かいてんばいばい)取引
- ひとつの銘柄を買って売る 1 サイクルのこと。現物の取引では、同一の資金での売買は 1 回転までしか行えませんが、信用取引であれば同一資金で多数の回転売買を行えます。
- 47. 買い残(かいのこり)取引
- 決済されていない信用買い(買い玉)の数。6 か月以内に売り戻しが行われます。
- 48. 買いポジ(かいぽじ)取引
- 「買いポジション」の略。
- 49. 額面金額(債権の)(がくめんきんがく)債権
- 債権の償還日に返還される金額です。 昔は物理的な債権の券面に記載されていたため、「額面」金額と呼ばれています。
- 50. 貸付信託(かしつけしんたく)金融
- 信託銀行が多数の顧客から資金を集め、長期貸付によって運用する信託商品。 現在募集している銀行はありません(例:三井住友信託銀行「平成21年9月21日以降、新規募集を取り止めさせていただいております」)。
- 51. 貸しはがし(かしはがし)
- 銀行が経営のうまくいっていない企業などから貸していたお金を強制的に回収すること。
- 52. 仮装売買(かそうばいばい)取引
- 同一人物が権利の移転を目的とせず、同一銘柄の売買を同時に行うことで、市場価格を意図的に操作することです。 金融商品取引法第159条で相場操縦行為として禁止されています。 仮装売買と同様のことを複数人で行うことを馴合売買と言います。📗関連用語: 馴合売買
- 53. カバードワラント(かばーどわらんと)商品
- 2000年頃に外資系金融機関が始めた店頭オプション。つまり、投資家が取引所を使わず、金融機関と相対で売買するオプション商品です。取引所のルールが適用されないので自由度が高い反面、コストが高いというのが特徴です。例えば、日経225オプションなどと比べて限月や取引単位を自由に決められます。日本の取引所では流動性がほとんどない個別株オプションなども各金融機関の裁量で扱えます。
- 54. 株価収益率(かぶかしゅうえきりつ)指標
- 「株価 ÷ 一株利益(EPS)」で求められる倍率で、株価の割高・割安を判断するための指標です。 この指標は、企業が何年間の利益でその株価と同じ金額を回収できるかを示しています。 多くの場合は 10〜20 倍程度になりますが、成長企業の場合は 50 倍を超えることもありますし、問題のある企業では非常に低い倍率となる場合もあります。📗関連用語: 予想 PER
- 55. 株式公開買い付け(かぶしきこうかいかいつけ)M&A
- 公開市場において株式の買い付けを行い、その企業の経営権を獲得する企業買収方法です。 その企業(取締役会)の合意がない場合は、敵対的 TOB と呼びます。📗関連用語: 敵対的買収
- 56. 株式持ち合い(かぶしきもちあい)Cross-shareholding
- 協力関係にある企業間で、互いの株式を持ち合うこと。敵対的買収の防衛などのために行われています。
- 57. カモネギくん(かもねぎくん)俗称
- FX 業界内での俗称で、いつも損失を出してくれる(=業者にとって利益を出してくれる)顧客のこと。
- 58. 空売り(からうり)戦略
- 保有していない株や先物を売ること。後ほど買い戻したときに、価格が下がっていれば利益になります。
- 59. カレンダースプリット取引(かれんだーすぷれっどとりひき)取引
- 先物取引におけるストラテジー取引の一種であり、この取引によりスプレッド値段を維持したまま、一度に先物取引の 2 つの異なる限月取引を行うことができます。 「期近限月の売付けと期先限月の買付け」あるいは「期近限月の買付けと期先限月の売付け」が同時に成立します。 中長期的に先物ポジションを保有する投資家が、ロール・オーバー(期先限月から期先限月への乗り換え)を確実に実行することができます。
- 60. 為替介入(かわせかいにゅう)為替
- 為替相場の急激な変動を抑えるために政府が行う為替操作。財務大臣の権限で行われます。
- 61. 勘定科目(かんじょうかもく)仕分会計
- 複式簿記による仕訳で使われる、会計上の名目(分類名の総称)です。大きく分けて、「資産」「負債」「純資産」「収益」「費用」のグループがあります。
- 62. 間接金融(かんせつきんゆう)市場
- 貸し手と借り手との間に銀行などの金融機関が介在して資金が融通される市場です。 資金回収のリスクは金融機関が負います(資金取り立てなどは銀行等が行います)。📗関連用語: 直接金融
- 63. 期先(きさき)先物
- 先物取引における直近の限月より先の限月のこと。直近の限月のことは 期近 呼びます。📗関連用語: 期近
- 64. 基準価額(きじゅんかがく)取引
- 投資信託の 1 口あたり(ものによっては 1 万口あたり)の値段で、「純資産総額/受益権総口数」で算出されます。 投資家が投資信託を買い付けたり換金するときは、この基準価額が用いられます。 基本的に基準価額は 1 万円からスタートし、運用により資産価値が上がると基準価額も上がります。 ただし、収益分配金が出るタイプの投資信託では、支払われた分だけ「純資産総額」が減り、「基準価額」が下がります。 収益分配金には、課税扱いの「普通分配金」と、非課税扱いの「元本払戻金」があります。 どちらの分配金として扱われるかは、投資家ごとの個別元本(購入時の基準価額)によります。
- 65. 期近(きぢか)先物
- 先物取引のおける直近の限月のこと。例えば、今が 1 月ならば 3 月のこと。「一限月」とも言います。その次の限月(あるいはそれ以降の限月)のことは 期先 といいます。📗関連用語: 期先
- 66. 期待インフレ率(きたいいんふれりつ)経済
- 将来の物価上昇率の予想値。大きく 2 種類あり、「家計の期待インフレ率」は日銀や内閣府による国民へのアンケート調査により求められます。「市場の期待インフレ率」は、BEI (ブレーク・イーブン・インフレ率)という普通国債の利回りから、物価連動国債の流通利回りを引いた値から求められます。消費者物価指数は、予想物価上昇率に連動した動きをすることが知られているため、政府は物価操作のために、期待インフレ率をごにょごにょしようとします。
- 67. 逆指値(ぎゃくさしね)取引
- 逆指値注文。略して逆指(ぎゃくさし)。 現在の価格よりも不利な価格で注文する方法です。 買いの逆指値注文は、現在の価格よりも高い価格に買い注文を入れることで、価格上昇の勢いに乗るときに使われます。 売りの逆指値注文は、現在の価格よりも低い価格に売り注文を入れることで、損切りや利確を自動化するために使われます。
- 68. 逆張り(ぎゃくばり)戦略
- 上昇トレンドのときに、売りから仕掛けること。あるいは、下降トレンドときに、買いから仕掛けること。トレンドの反転のタイミングを狙う戦略のこと。📗関連用語: 順張り
- 69. 逆日歩(ぎゃくひぶ)
- 信用売りが積み重なったときに、売り方が追加で支払わなければいけない料金です。 証券会社は信用売り用に貸し出す株が足りなくなると、生命保険会社や信託銀行などから株式を調達することになりますが、そのときに必要になったレンタル料を売り方から徴収することになります。 逆日歩が発生すると、売り方は 1 日おきに追加料金を払わなければならないため、買い戻しの要因となることがあります。
- 70. キャピタルゲイン(きゃぴたるげいん)金融
- 金融商品などを売買することによって得られる利益。典型的なのは、株を安値で購入し、高値で売り抜けたときの価格差で得られる利益。📗関連用語: インカムゲイン
- 71. キャピタルフライト(きゃぴたるふらいと)金融
- 資産が国外に流れ出ること。緩やかなキャプタルフライトは円安を招くため、日本にとってプラスだとされています。
- 72. ギャップ(ぎゃっぷ)チャート
- その前の取引のレンジから大きく価格が動いたときにチャート上にできる空間のこと。上に行くことをギャップアップ、下に行くことをギャップダウンと言います。📗関連用語: ブレイクアウェイギャップ
- 73. キャリーコスト(きゃりーこすと)先物
- 期先の商品先物の価格に上乗せされている持越し費用。トウモロコシなどを1年間保管しておくには倉庫代などがかかるため、一年後の先物の価格には、理論的にそういった費用が上乗せされたものになります。
- 74. 玉(ぎょく)
- 信用取引により買い建て、あるいは、売り建てた株のこと。
- 75. 玉締め/絞込み/スクウィーズ(ぎょくじめ/しぼりこみ/すくうぃーず)相場
- 市場規模の小さい市場において、買い方が現物を買い占め、売り方を追い込んで価格の踏み上げを狙う手口。売り方は買い戻そうにも売り手がいないため、法外な価格で現物を買わされることになります。
- 76. 金庫株(きんこかぶ)財務
- 「自己株式」のこと。自社株買いによって市場から買い付けた株のうち、消却や処分を行わずに会社が抱えたままのもの。
- 77. 金融政策決定会合(きんゆうせいさくけっていかいごう)Monetary Policy Meetingイベント
- 日銀が月に 1、2 回開催する会合で、金融政策を審議します。 総裁と 2 人の副総裁、外部の審議委員 6 人の合計 9 人で構成されています。 内閣府からも代表者が参加しますが、議決権は持っていません。 会合後は決定内容が即時に公表され、日銀総裁による記者会見が開かれます。
- 78. 偶発転換社債(ぐうはつてんかんしゃさい)債権
- 転換社債のひとつで、発行側の都合で株式に転換されます。通常、業績が悪くなった場合など、ネガティブなケースで転換が行われます。
- 79. グリーンシート市場、グリーンシート銘柄(ぐりーんしーとしじょう、ぐりーんしーとめいがら)市場
- グリーンシート市場とは、未公開企業の株式を売買できる市場です(2018年3月31日に廃止)。 グリーンシート銘柄のリスクとして、取引量が少なく売買が成立しないことが多いことがあげられます。 また、グリーンシート銘柄から外れることもめずらしくありません(年に数十件など)。 一方で、事業がうまくいって株式を公開する銘柄は年に1、2件ほどしかありません。📘参考ページ: グリーンシート銘柄、フェニックス銘柄とは(グリーンシート制度)
- 80. クレジット・トレーディング(くれじっと・とれーでぃんぐ)
- 「債権投資」。信用に関する投資。法人が保有する負債(借入金)や金銭債権などを買い入れ、それを元に儲けを出す投資手法のこと。主に、金融機関が保有する不良債権や SPL(サブ・パフォーミング・ローン)などを買い取り、債務者の再生を支援しながら投資回収していく。SPL とは、債務不履行になったものの、部分的に債務者が返済可能な債権のこと。
- 81. グロース株投資(ぐろーすかぶとうし)
- 成長株投資。成長の見込める企業を探して投資する手法。ピーター・リンチが有名。📗関連用語: バリュー株投資
- 82. グローバル・ニッチ・トップ (GNT)(ぐろーばる・にっち・とっぷ)
- 隙間分野でグローバルなシェアを取っている企業。
- 83. グローバル・マクロ戦略(ぐろーばる・まくろせんりゃく)Global Macro Strategy戦略
- 世界情勢や金融市場などをマクロな視点で分析し、複数の資産の買いや売りを組み合わせて利益を狙う戦略。
- 84. 限界利益(げんかいりえき)財務分析
- 売上高から変動費を引いたもの。固定費を限りなく 0 にしたら、どれだけの利益になるかを示します。
- 85. 原価率(げんかりつ)財務分析指標
- 売上に占める原価の割合。「原価÷売上」で計算され、低いほどよいです。📕対義語: 売上総利益率
- 86. 現在価値(げんざいかち)PV (Present Value)
- 将来の金融商品が現在のお金に換算していくらの価値があるか。例えば、金利が 1 %のときに、9901 円を 1 年間預けておくと 1 万円になるので、1 年後の 1 万円の現在価値は 9901 円ということになります。1 年後の 1 万円の現在価値を求める計算式は、「1 万円 /(1 + 0.01)」です。📕対義語: 将来価値📗関連用語: ディスカウントファクター
- 87. 減損処理(げんそんしょり)財務
- 固定資産の価値が下がったとして、帳簿価額を切り下げること。
- 88. 減損損失(げんそんそんしつ)財務
- 帳簿上の資産価格のうち、回収可能な金額を上回る部分。減損処理によって、帳簿上の価格を下げる必要があります。
- 89. 権利落ち日(けんりおちび)
- 権利付最終日 の翌営業日。得られる権利分の価格下落が発生するのが一般的です。📗関連用語: 権利付最終日
- 90. 権利付最終日(けんりつきさいしゅうび)
- 配当や株式分割の権利確定日から数えて 4 営業日前の日。 株主としての権利を得るためには、権利付最終日の取引終了時点で株式を保有しておく必要があります。 権利付最終日の翌営業日のことを 権利落ち日 と言います。📗関連用語: 権利落ち日
- 91. 現渡し(げんわたし)
- 信用売りの決済方法の一つで、保有している現物株を差し出すことで決済する方法。
- 92. コア・サテライト戦略(こあ・さてらいとせんりゃく)戦略
- 運用資産(ポートフォリオ)をコア資産(安全資産)と、サテライト資産(リスク資産)に分ける考え方。
- 93. 公開市場操作(こうかいしじょうそうさ)経済
- 中央銀行が市中銀行と国債を売買することにより、市場のお金の量をコントロールすること。
- 94. 合百(ごうひゃく)
- 取引所の場外で行う、相場の行方を予想する賭博のこと。担保金を渡して銘柄の取引を開始し、手仕舞いをしたときに算出される金額を受け取ります。損失が担保金の枠を超えた時点で自動的に取引が終了となる点で、現在の FX や先物取引と似ています。『リバモアの株式投資術』の中で、ボストンの合百の話が登場します。
- 95. 国際決済銀行(こくさいけっさいぎんこう)機関
- スイスのバーゼルにある国際機関で、各国の中央銀行間の決済を行っています。そのため、「中央銀行の中の中央銀行」と呼ばれています。
- 96. 国債市場特別参加者制度(こくさいしじょうとくべつさんかしゃせいど)
- 2004 年 10 月に導入。特別参加者となった銀行や証券会社は、財務省と意見交換したり、特別枠の国債入札に参加することができます。ただし、条件としてすべての入札で 4 %以上の応札、短期国債以外は 1 %以上を落札することが義務付けられます。マイナス金利の導入をきっかけに、三菱東京 UFJ 銀行は特別資格を返上しました。
- 97. コストプッシュ(こすとぷっしゅ)
- 人件費などのコストが上がることにより、製品やサービスの価格が上がること。物価上昇の原因のひとつです。📗関連用語: デマンドプル
- 98. コスト・プッシュ・インフレ(こすとぷっしゅいんふれ)経済
- =コスト・インフレ。 生産コストが上昇することによって発生する物価上昇。📗関連用語: ディマンド・プル・インフレ
- 99. 国家開発銀行(こっかかいはつぎんこう)CDB: China Development Bank組織中国
- 中国の 3 つの政策銀行の 1 つ。中国が国内外の国家プロジェクト(ダム建設など)を対象に融資を実施する政策銀行。10 年債などを発行しています。
- 100. 固定借入(こていかりいれ)金利
- 利率が一定で変わらない借入。📕対義語: 変動借入
- 101. コピートレード(こぴーとれーど)戦略
- 他の人が作ったシステムや、取引手法に沿って売買を行うことをソーシャルトレードと言います。真似てトレードを行うため、コピートレードや、ミラートレードとも呼ばれます。
- 102. ゴルディロックス相場(適温相場)(ごるでぃろっくすそうば)相場
- 加熱しすぎでもなく、冷え過ぎでもない適度な相場のこと。イギリスの童話『ゴルディロックスと3匹のくま』に出てくる少女ゴルディロックスが、熱すぎでも冷たすぎでもない、適度な温度のスープを選んだことに由来しています。
- 103. コンセンサス予想(こんせんさすよそう)
- アナリストたちが独自に算出する業績予想の平均値。株価は、このコンセンサス予想と企業の業績予想とのギャップによって大きく動きます。
- 104. 債権(さいけん)債権
- 債権は有価証券のひとつで、株や投資信託と同様に証券会社などで取り扱っています(上場証券とは異なり、証券会社ごとに扱っている商品はバラバラです)。 債権は、国や地方公共団体、会社などが不特定多数の人から巨額の資金を調達するために発行します。 債権はお金を借りたことを示す借用証書であり、利子が支払われます。
- 105. 裁定買い残(さいていかいのこり)
- 割高な先物を売り、割安な現物株を買うという 裁定取引 のために積み上げられた買いポジションの量。
- 106. 裁定取引(さいていとりひき)取引
- 異なる市場間で、本質的には同じ商品を、異なる価格や金利で売買することによって利益をあげようとする取引。 裁定取引ともいいます(ここでいう裁定とは、手動で取引するという意味での裁定ではないことに注意)。📗関連用語: アーブ
- 107. 財テク(ざいてく)
- 本業に必要な分以上の資金を運用することで利ザヤを稼いだりすること。1980 年代に企業による投資の自由化が進み、急速に増えました。不動産価格が上がる原因のひとつとなりました。
- 108. 債務者利得(さいむしゃりとく)金融
- インフレにより、実質的な債務負担が減ることで、債務者が得をすること。
- 109. 先高(さきだか)
- 相場が将来的に価格上昇に向かうこと。
- 110. 先物取引(さきものとりひき)
- あらかじめ定められた期日に特定の商品(原資産)を取引時点の約定価格で取引することを契約する取引です。 一般的には差金決済による決済が行われるため、現物のやり取り(受渡決済)が行われることはほとんどありません。 取引を行う際には、証拠金という担保を差し入れる必要があります。
- 111. 先物主導(さきものしゅどう)
- 先物価格が大きく動いてから、現物株がそれに合わせて動くこと。例えば、先物の価格の方が高い場合、先物が売られて現物が買われるので、現物株の価格上昇に繋がります。
- 112. サーキットブレーカー制度(さーきっとぶれーかーせいど)SCB: Static Circuit Breaker制度
- 株式市場や先物市場の取引において、呼値が一定以上の変動を起こした際に、一時的に取引を停止する制度。投資家の過熱感を鎮めることを目的としています。
- 113. 先物主導(さきものしゅどう)
- 現物株の値動きが少ないときに、先物市場に仕掛け的な売りや買いが出て、現物株がそれに合わせて動くこと。
- 114. 差金決済(さきんけっさい)
- 買値と売値の差額分だけが損益として形状される決済。
- 115. 指成注文(さしなりちゅうもん)取引
- ザラバ中には 指値注文 を出しておいて、成立しなかった場合は自動的に成行注文(引け成り注文)になるという注文方法です。 不成注文とも言います。
- 116. 指値注文(さしねちゅうもん)
- 売り買いの価格を指定した注文。逆に、価格を指定しない注文を 成行注文 と言います。📗関連用語: 成行注文
- 117. サポートライン(支持線)(さぽーとらいん(しじせん))support lineトレード
- 相場の下落局面で、この価格より下には下がらないと思われるライン。📕対義語: レジスタンスライン(抵抗線)
- 118. サービサー(さーびさー)組織
- 債権回収会社。金融機関からの委託や譲渡を受け、特定金銭債権の管理回収を行う会社。金銭債権の管理回収などの作業を意味するサービシングが語源。かつて債権回収は弁護士の仕事でしたが、バブル崩壊で銀行が大量の不良債権を抱えることになり、民間の債権回収会社(サービサー)が許可されるようになりました。
- 119. サヤ取り(さやどり)取引
- 異なる商品や限月取引の価格差に着目して利益を狙う戦略で、一方の商品を売るのと同時に、他方の商品を買い建てます。 例えば、先物取引において逆ザヤが発生しているときに、「割高な期近」を売って「割安な期先」を買い、順ザヤへの転換を狙います。 スプレッド取引とも言います。
- 120. ザラバ(ざらば)
- 証券取引所の寄付から引けまでの時間帯のこと。
- 121. 自己勘定投資(じこかんじょうとうし)
- 投資銀行が自らの資本を元手として、投資先に資金を提供したり、債権を買い取ったりする投資手法のこと。投資家から集めたお金を運用する投資ファンドとは異なり、債権などの売却タイミングを自由に決められるのが強み。
- 122. 自己資本規制比率(じこしほんきせいひりつ)
- 保有資産の価格変動等などのリスクが顕在化したときの短期的な支払い能力で、「(流動資産−負債)/リスク相当額」で計算されます。 例えば FX 業者の場合は、利益を出した顧客が出勤依頼してきたときにどれだけ応じられるかです。 業界内での通称は「比率」。 FX 業者は管轄の財務局に、毎月 20 日に比率を提出する必要があり、健全性の目安は200%とされています。 FX 業者は四半期ごとに最新の比率をウェブサイトで公開することが金商法により義務付けられています(例: OANDA の開示情報)。
- 123. 自己資本配当率(じこしほんはいとうりつ)DOE: Dividend on Equity Ratio指標
- 企業がどのくらいの配当を行っているかを示す指標で、「配当総額/自己資本」で求められます。
- 124. 自己資本比率規制(じこしほんひりつきせい)制度
- 銀行が健全な経営を行えるように、一定の自己資本を持つように定めた規制。 1988 年に、各国の中央銀行が参加する バーゼル委員会 が発表しました。 簡単に言うと、銀行に損失が発生した場合でも、預金の元本はある程度、銀行自身のお金で保証しましょうね、という取り決めです。 主な自己資本とみなされるのは、今までの儲けの積み重ねである内部留保や、普通株式などです。
- 125. 自主規制機関(じしゅきせいきかん)Self-regulatory Organizations機関金商法
- 金融商品取引法により自主規制の権限を付与され、自らの定款や諸規則によって取引のルールを定めている団体です。日本の証券業者の主な自主規制機関としては、(1)各証券取引所(金融商品取引所)、(2)日本証券業協会、(3)投資信託協会 があります。
- 126. システマティック・リスク(しすてまてぃっく・りすく)市場
- 銘柄分散をしても下げることのできないリスク。例えば、株式市場からマネーが引き上げられると、全ての銘柄が売られるため分散効果が働きません。
- 127. 私設取引システム(しせつとりひきしすてむ)PTS: Proprietary Trading System市場
- 民間の証券会社が運営する証券取引システムのこと。 東証などの取引所による取引時間が終わっても取引できることなどが特徴です。 ただし、証券会社ごとの開設となるため、参加者が少く、出来高は限られており、ここでついた価格はあまり参考にしない方がよいです。 出来高が限られていることを悪用し、仲間内で売買をすることで約定価格を操作している可能性もあります(馴合売買という違法ですが)。 2017年時点で、株式のPTSを開設しているのはSBI証券のみです。 高度な運用知識が必要なため、開設するには内閣総理大臣の認可が必要です。
- 128. 実質金利(じっしつきんり)real interest金利
- 名目金利から物価上昇率を差し引いて計算したもの。金融政策の指標として使用されます。実質金利が高止まりすると、円高の要因になります。📗関連用語: 名目金利
- 129. 実質 GDP(じっしつじーでぃーぴー)
- 物価変動の影響を除いた GDP。📗関連用語: 名目 GDP / GDP デフレーター
- 130. 仕手筋(してすじ)
- 主に流動性の低い銘柄に対して巨額の資金を投入することにより、株価を釣り上げようとするグループ。
- 131. ジニ係数(じにけいすう)指標
- 所得格差を示す統計指標。イタリアノ統計学者コッラド・ジニが考案。0 〜 1 の範囲の値を取る係数で、0 であれば全員の所得が同じ、1 に近づくほど格差が大きいことを示します。2010 年の日本のジニ係数は 0.336 でした。ジニ係数が 0.4 以上になると、騒乱が起きる可能性が高いと言われています。
- 132. 地場受け(じばうけ)
- 金融商品取引業者が、他の金融商品取引業者の従業員から有価証券の売買等の委託を受けること。逆に注文を出すことを「地場出し」と呼びます。どちらも原則として禁止されています。
- 133. 純資産回転率(じゅんしさんかいてんりつ)指標
- 「売上高/純資産」で計算される指標で、企業が純資産額に対してどれだけ効率的に売上を上げているかを示します。 純資産回転率は大きいほどよく、目安としては 1.0 程度と言われています。
- 134. シャープレシオ(しゃーぷれしお)投資信託
- 投資信託がどれだけ効率よく運用されているかの指標。リターンの大きさを、リスクの大きさで割って求めます。つまり、変動が小さく、リターンが大きければシャープレシオは大きくなります。
- 135. ジャンク債(じゃんくさい)債券
- 高利回り(ハイイールド)の債権(ボンド)のこと。信用リスクが高いことからこう呼ばれます。
- 136. 主要株主(しゅようかぶぬし)
- 総株主等の議決権の10%以上の議決権を有する株主。
- 137. 順指(じゅんさし)
- 逆指値注文(逆指)と区別するために、通常の指値注文のことをこう呼ぶことがあります。
- 138. 純粋持株会社(じゅんすいもちかぶがいしゃ)
- 傘下の企業の株式を所有することによって、経営を支配することを目的とした会社。自社では製造や販売などの事業は行いません(事業を行う場合は、「事業持株会社」と呼ばれます)。主に、子会社からの配当金が売上げとなります。子会社の株式の売買を柔軟に行うことができ、事業再編がしやすいというメリットがあります。
- 139. 順張り(じゅんばり)取引
- 上昇トレンドのときに、買いから仕掛けること。あるいは、下降トレンドのときに、売りから仕掛けること。📗関連用語: 逆張り
- 140. 準備預金(じゅんびよきん)経済
- 市中銀行が中央銀行に預け入れるお金。準備預金の量によって、個人に対して貸し出せる額が決まってくるため、必ず準備預金が必要になります。ただし、実際の貸出額は、準備預金率というよりは、銀行の裁量で決めています。準備預金には利子は付きません。
- 141. 証券取引等監視委員会(しょうけんとりきとうかんしいいんかい)機関
- 金融庁の外局にあたり、強制捜査権や立入調査権を付与された機関
- 142. 商品取引員(しょうひんとりひきいん)
- 商品先物取引会社のこと。
- 143. 証拠金維持率(しょうこきんいじりつ)FX取引
- (資産合計+評価損益)/証拠金額。証拠金取引において、この維持率が一定値(50%など)を下回ると、取引会社によって強制ロスカットされます。
- 144. 証拠金基準額(しょうこきんきじゅんがく)
- 1取引単位あたりに必要となる証拠金の額。取引時に実際に必要となる証拠金は、取引会社によって異なります。
- 145. 上場(じょうじょう)
- 企業などが発行する証券に対し、証券取引所が取引所で売買する資格を与えること。
- 146. 少数株主持分(しょうすうかぶぬしもちぶん)
- 子会社が発行する株のうち、親会社以外が保有している株。
- 147. ショート(しょーと)取引
- 売りのこと。逆に買いのことは「ロング」という。
- 148. ショートカバー(しょーとかばー)取引
- 売りポジションの買い戻しのこと。
- 149. ショートスクィーズ (Short Squeeze)(しょーとすくぃーず)取引
- 市場が売り傾向にあるときに、大きな買いを仕掛けることで、ショートポジションの買い戻しを誘発させ、相場を上げていくこと。Short(売り)ポジションを持っている人たちを、Sqeeze(締め上げ)するという意味です。
- 150. 消費者独占型企業(しょうひしゃどくせんがたきぎょう)
- バフェットがコカコーラやマクドナルドをこう呼んでいます。
- 151. 将来価値(しょうらいかち)
- 将来のお金で換算した価値のこと。例えば、金利が 10% なら、現在の 100 万円の 1 年後の価値(将来価値)は、「100万円 × (1 + 0.10) = 110万円」と求められます。より一般化して、n 年後の将来価値は、「100万円 x (1 + 0.10)^n」で求められます。📕対義語: 現在価値📗関連用語: ディスカウントファクター
- 152. 仕訳(しわけ)会計
- 発生した取引を、腹式簿記で貸方・借方に分けて記述すること。勘定科目間で金額が移動した記録を残すための作業です。
- 153. 新株予約権無償割当(しんかぶよやくけんむしょうわりあて)金融
- 企業の資金調達手段のひとつ。市場価格よりも安い価格で新株を購入できる新株予約権を既存株主に割り当てること。この新株予約権(ライツ)は市場で売買することができるため、既存株主の不利益になりにくいという特徴があり、欧米では増資の方法として広く利用されています。株主は権利を行使して決められた金額で新たな株を取得するか、権利行使をせずに新株予約権を市場で売却します。株主が権利行使しなかった予約権を証券会社が取得して行使する「コミットメント型」と、そのような取り決めのない「ノンコミットメント型」があります。
- 154. 申告分離課税(しんこくぶんりかぜい)税金
- 他の所得と合算せずに税金を計算する方法。
- 155. 新甫発会日(しんぽはっかいび)
- 先物取引が納会日を迎え、新たな限月(新甫)が生まれる日。つまり、各限月の最初の取引日のことです。
- 156. 信用リスク(しんようりすく)債権
- 貸したお金が返ってこないリスクのこと(=クレジット・リスク)。倒産した場合にお金が返ってこなくなるので、もっとストレートに倒産リスクとも言えます。
- 157. スキャルパー(すきゃるぱー)
- デイトレーダーよりも短い時間で売り買いを繰り返して利益を狙うトレーダー。ポジションを持つ時間は、わずか数秒だったりします。📗関連用語: デイトレーダー / ポジション・トレーダー
- 158. スキャルピング(すきゃるぴんぐ)scalping
- ごく短い時間(数秒から数分)の売買により利益を狙うトレーディング手法。わずかな利益を剥ぎ取るというイメージから、英語の scalp(頭皮をはぐ)という単語が使われています。
- 159. ステルス注文(すてるすちゅうもん)取引
- 隠れて注文を出すアルゴリズム。例えば、1000円で何枚か買いたいとき、板に1000円の売りが出た瞬間に買いをぶつけるように動作します。買枚数と売枚数が 0 の価格帯に注文を出したときに、一瞬で約定してしまうときは、ステルス注文が仕掛けられています。主に大口が使う手法ですが、セリングクライマックスなどでは、大口も注文をさらけ出して来るため、そこが大底になって相場が反転しやすくなります。
- 160. ストップ高(すとっぷだか)相場
- 価格が値幅制限の上限に張り付いたまま売買が成立しない状態になること。
- 161. ストラテジー取引(すとらてじーとりひき)取引
- 複数銘柄の売り/買いを組み合わせた注文を 1 注文として取り扱い、専用の板にてマッチングを行うもの。例えば、先物取引では、カレンダースプリット取引 が利用できます。
- 162. スプーフィング(すぷーふぃんぐ)取引
- 取引するつもりのない注文を出して、他の投資家に誤解を与える行為。
- 163. スラストアップデイ(すらすとあっぷでい)相場
- プライスアクションの一種。前日の高値よりも高く大引すること。逆は、スラストダウンデイ。
- 164. スワップ取引(すわっぷとりひき)取引
- 異なるキャッシュフローを交換する取引のこと。 金融デリバティブでのスワップ取引には、固定金利と変動金利、長期金利と短期金利を交換する金利スワップや、円建てとドル建ての債権・債務を交換する通貨スワップなどがあります。
- 165. スワップレート(すわっぷれーと)金利
- インターバンク市場で取引されているスワップの固定金利。
- 166. 政策金利(せいさくきんり)policy interest rate金利
- 中央銀行が金融市場の調整するために用いる短期金利。 金利を下げることで景気を刺激したり、金利を上げることで加熱しすぎた相場を落ち着かせます。 日本(日銀)の無担保コール翌日物金利や、アメリカ (FRB) の FF レートなどが代表的です。 無担保コールは銀行間金利であり、これが低下すると、結果的に企業への貸出金利などが下がるため、積極的な設備投資が増えて景気回復に繋がると考えられています。 日本では長年に渡り、超低金利政策が採られています。
- 167. 政策決定会合(せいさくけっていかいごう)イベント
- 日銀が月に 1、2 回開催する会合で、金融政策を審議します。 総裁と 2 人の副総裁、外部の審議委員 6 人の合計 9 人で構成されています。 内閣府からも代表者が参加しますが、議決権は持っていません。 会合後は決定内容が即時に公表され、日銀総裁による記者会見が開かれます。
- 168. 制度信用取引(せいどしんようとりひき)取引
- 証券取引所の規則によって返済期限(6か月以内)や対象銘柄が定められている信用取引。📗関連用語: 一般信用取引
- 169. 政府債務残高(せいふさいむざんだか)
- 国と地方の長期債務がどの程度残っているかを示す指標。一般的に、GDP と比べて何%積み上がっているかで財務の健全性が評価されます。日本政府は赤字国債の発行を繰り返したため、GDP 比で 200% を超えています。
- 170. 整理銘柄(せいりめいがら)市場
- ある上場銘柄が JPX-R の審査によって上場廃止が決定されると、整理銘柄に指定されます。その日から 1 か月間売買が行われた後、東証での売買の対象から外されます。ただし、会社が自己破産した場合などは、即時上場廃止となります。
- 171. 世界の3大市場(せかいのさんだいしじょう)
- 東京、ロンドン、ニューヨークのこと。
- 172. セカンダリーマーケット(せかんだりーまーけっと)市場
- 証券市場は機能面から 発行市場 と流通市場に分かれます。 流通市場(=セカンダリーマーケット)は、発行済の証券が、第二次、第三次投資者に転売、流通される市場です。 流通市場における取引には、 (1) 取引所取引(東証などでの売買)の他に、 (2) 店頭取引 や、(3) PTS(私設取引システム)があります。📕対義語: 発行市場 / プライマリーマーケット
- 173. セータ(せーた)オプション取引
- オプション取引において、翌日までオプションを保有し続けたら、いくらオプション価値が減衰するかを示します。 金曜日に持ち越すと、時間減衰は大きくなることに注意が必要です。📗関連用語: デルタ
- 174. セルサイドアナリスト(せるさいどあなりすと)
- 証券会社やそのシンクタンクに所属するアナリスト。📕対義語: バイサイドアナリスト
- 175. セル・ザ・ファクト(ぜる・ざ・ふぁくと)
- Buy the rumor, sell the fact. (噂で買って、事実で売る)の略。例えば、上方修正の噂が流れた時点で買われ、実際に上方修正が発表されたときに売られるという状態。
- 176. ゼロクーポン債(ぜろくーぽんさい)金利債券
- 利息の受け取りの権利(クーポン)がつかない債券のことを、「ゼロクーポン債」、「ディスカウント債」「割引債」と呼びます(特に海外で発行される割引債はゼロクーポン債と呼ぶのが一般的です)。債権の購入時と売却時の価格差だけが利益となります(償還差益)。クーポンがない代わりに、発行時の価格は額面価格に比べて安く設定されます。例えば、アメリカ国債(ゼロクーポン債)の残存 20 年 8 ヵ月物は、額面 100 ドルのものが 56.92 ドル(利回り 2.73 %)で購入できます(2018 年 8 月時点)。日本の代表的な割引債は、国庫短期証券(2ヵ月・3ヵ月・6ヵ月・1年)です。
- 177. 総会屋(そうかいや)corporate racketeer; fixers / enforcers / manipulators of stockholders' meetings
- 少量の株式を保有して株主総会に参加し、進行の邪魔などをする人たち。株主の権利を濫用して、利益を得ようとします。
- 178. ソーシャルトレード(そーしゃるとれーど)戦略
- 他の人が作ったシステムや、取引手法に沿って売買を行うことをソーシャルトレードと言います。真似てトレードを行うため、コピートレードや、ミラートレードとも呼ばれます。
- 179. ソーシャルレンディング(そーしゃるれんでぃんぐ)
- クラウドファンディングの一種で、融資のために出資金を集める仕組み。既存の金融機関の代替となる可能性を秘めています。5-8% と利回りは大きいのですが、貸し倒れリスクなどは投資家が負います。投資家への分配金は「雑所得」として扱われます。
- 180. 損切り(そんぎり)
- ポジションを決済することにより、損失を確定すること。📕対義語: 利食い
- 181. 貸借銘柄(たいしゃくめいがら)
- 信用買いも信用売りもできる銘柄。トレーディングアプリなどで、「貸借」と書かれている銘柄が対象。「信用」と書かれているものは、信用買いだけができる銘柄を示しています。
- 182. 退場(たいじょう)
- FX や先物などの証拠金取引において、損失が膨らみ、必要証拠金が足りなくなって強制ロスカットされること。また、資金が尽きて、取引を続けられなくなること。YouTube などで「FX 退場」や「先物 退場」で検索すれば、数々の悲しい顛末のムービーを見ることができます。
- 183. 代替的投資(だいたいてきとうし)
- 様々な対象の金融商品に投資するスタイル。株式や債券などを用いる伝統的な投資に対し、機関投資家(金融機関や事業会社、年金運用法人など)がお金の出し手となる投資で、ヘッジファンドや、プライベート・エクイティ、不動産投資などがあります。
- 184. 大量保有報者(たいりょうほゆうしゃ)
- ある上場企業の株式を 5% を超えて補修する者のことで、大量保有者になった場合は 5 日以内に大量保有報告書を内閣総理大臣に提出する必要があります(5% ルール)。
- 185. 兌換紙幣(だかんしへい)金融商品
- 金貨や銀貨などの本位貨幣との交換が保証された紙幣。📕対義語: 不換紙幣
- 186. タコ配(たこはい)財務
- タコ足配当。業績が悪化し、配当が利益を上回る状態での配当を出すこと。 配当性向が 100% を超えた状態です。 タコ配という名前は、飢えたタコが自分の足を食うたとえから。
- 187. 立会(たちあい)取引
- 取引所で売買が行われること、あるいはその取引時間。 午前の立会を「前場」、午後の立会を「後場」と呼びます。
- 188. 立会外分売(たちあいがいぶんばい)
- 大株主が所有する上場株式を、証券取引所の立会時間外で売り出す取引です。年間 100 社程度が行っており、各証券会社のホームページなどから申し込むことができます。 通常、前日の終値よりも安いディスカウント価格 (3〜5%) で売り出され、売買手数料も無料とされます。前日終値より数%安く購入できることを利用し、短期で売り抜けて差額を得ようとする人もいますが、多くの場合は翌日の寄り付きで同じだけギャップダウンします。
- 189. 建玉(たてぎょく)取引
- 主に先物取引における未決済のポジションのこと。 ポジションを取ることを「玉を建てる」と言い、建玉を持っていることを「玉を持っている」と言います。
- 190. 棚卸資産(たなおろししさん)経理
- 将来的に商品開発や販売を行うために保持している流動資産のこと。サービスやソフトウェアなど、無形のものも含まれます。
- 191. ターミナルレート(たーみなるれーと)
- 主に、アメリカ合衆国の連邦ファンド (FF; Federal Funds) 金利レートのことを指し、未来の特定の時点での FF 金利の予測レベルを示します。 金融引き締めによる利上げ局面において、金利をいくらまで上げられるかという予想です。 2022 年末の市場の FF 金利ターミナルレートの予想は5%でした。
- 192. 短期金融市場(たんききんゆうしじょう)市場
- 期間 1 年以内の資金の貸借が行われる市場で、大別すると、金融機関のみのインターバンク市場と、企業が参加するオープン市場があります。 ここでの金利を「短期金利」といい、インターバンク市場における無担保コール翌日物金利と、オープン市場における CD 3 か月もの金利が代表的です。📗関連用語: 長期金融市場
- 193. 短期債(たんきさい)債権
- 流通市場では、一般的に 1 年あるいは 2 年以内の債権を「短期債」、2 年以上 6 年未満のものを「中期債」、6 年以上のものを「長期債」と呼びます。
- 194. 短期金利(たんききんり)金利
- 1年未満の資金の貸し借りにかかる金利。狭義には中央銀行(日本では日銀)が決める政策金利。景気が良くなり、インフレが過度に進みそうになると、短期金利を上げて景気にブレーキをかけようとします。📗関連用語: 長期金利
- 195. チェイス(ちぇいす)取引
- ひとつの銘柄にこだわること。
- 196. ちゃぶつく(ちゃぶつく)取引
- 保有株を売ったら上がり、買ったら下がるという具合に利益がうまく出せないこと。市場参加者みんながうまく利益を出せない状況を「相場がちゃぶつく」と言ったりします。
- 197. 中期債(ちゅうきさい)債権
- 流通市場では、一般的に 1 年あるいは 2 年以内の債権を「短期債」、2 年以上 6 年未満のものを「中期債」、6 年以上のものを「長期債」と呼びます。
- 198. 中立金利(ちゅうりつきんり)
- 景気を加熱も冷やしもしない金利水準。日銀が決める政策金利がこの中立金利を上回っていれば金融引締状態で、中立金利を下回っていれば金融緩和状態と言えます。
- 199. 長期債(ちょうきさい)債権
- 流通市場では、一般的に 1 年あるいは 2 年以内の債権を「短期債」、2 年以上 6 年未満のものを「中期債」、6 年以上のものを「長期債」と呼びます。
- 200. 長期金融市場(ちょうききんゆうしじょう)
- 資金の貸借の取引期間が 1 年を超える金融市場。📗関連用語: 短期金融市場
- 201. 長期金利(ちょうききんり)金利
- 1 年以上の資金の貸し借りにかかる金利。代表的な長期金利として、日本国債(10年債)の利回りがあり、個人向けの住宅ローン金利や企業に融資する際の金利の目安となります。日銀のマイナス金利政策により、長期金利も史上最低水準となりました。📗関連用語: 短期金利
- 202. 提灯がつく(ちょうちんがつく)相場
- 仕手相場において、仕手筋が仕込み終わった後に、個人投資家たちが買いに群がって値が上がること。仕手の竿に個人投資家たちの提灯がぶら下がるというイメージから。
- 203. 直接金融(ちょくせつきんゆう)市場
- 銀行等を介さずに、貸し手から借り手に直接資金が融通される市場です。 資金回収のリスクは、貸し手が負います(投資家が株で損したというのがまさにそれ)。 直接金融での取引は、証券市場を通じて行われます。 株式市場 や 債券市場 は、この直接金融に分類されます。📗関連用語: 間接金融
- 204. 通貨供給量(つうかきょうきゅうりょう)
- 世の中に出回っているお金の量。 会社や個人が持っているお金の合計であり、金融機関などが持っているお金は含みません。
- 205. 通貨バスケット(つうかばすけっと)
- 自国通貨のレートを、複数の国の通貨(ドル、ユーロ、円)などに連動させて決める固定為替相場制のこと。
- 206. ツーウェイプライス (2-way price)(つーうぇいぷらいす)取引
- 買値 (Bid) と売値 (Ask, Offer) を同時に提示する価格のこと。インターバンク市場ではツーウェイプライスが基本。
- 207. ディスカウントファクター(でぃすかうんとふぁくたー)
- キャッシュフローの 将来価値 を 現在価値 に統一して考えたいときに使用する係数。 例えば、金利が 5% のときの 2 年目の係数は、「1 / (1 + 0.05)^2 ≒ 0.90703」と求められます。 これを使えば、2 年後の 1,000 万円の現在価値は、「1000万円 x 0.90703 ≒ 907万円」のように簡単に計算できます。
- 208. ティッカー(てぃっかー)
- ティッカーテープ。エジソンが発明した株の価格をテープで打ち出す通信機械。『リバモアの株式投資術』の中で登場します。
- 209. ティッカーテープ取引(てぃっかーてーぷとりひき)戦略
- 取引所の板情報を見て将来の価格変化を先読みする高速取引ロボの戦略。大口の取引を予測して、先に有利な価格でポジションを取るというのが常套手段です。
- 210. ディスカウント債(でぃすかうんとさい)金利債券
- 利息の受け取りの権利(クーポン)がつかない債券のことを、「ゼロクーポン債」、「ディスカウント債」「割引債」と呼びます(特に海外で発行される割引債はゼロクーポン債と呼ぶのが一般的です)。債権の購入時と売却時の価格差だけが利益となります(償還差益)。クーポンがない代わりに、発行時の価格は額面価格に比べて安く設定されます。例えば、アメリカ国債(ゼロクーポン債)の残存 20 年 8 ヵ月物は、額面 100 ドルのものが 56.92 ドル(利回り 2.73 %)で購入できます(2018 年 8 月時点)。日本の代表的な割引債は、国庫短期証券(2ヵ月・3ヵ月・6ヵ月・1年)です。
- 211. デイトレーダー(でいとれーだー)
- 1 日の間に何度も売り買いを繰り返すことで利益を狙うトレーダー。大引け時には必ずすべてのポジションを手仕舞いし、夜間などの急激な価格変動のリスクを負わないようにします。📗関連用語: スキャルパー / ポジション・トレーダー
- 212. ディフェンシブ・ストック(でぃふぇんしぶ・すとっく)
- 景気変動の影響を受けにくい株。日用品を扱う銘柄が代表的(日本の銘柄では、ユニチャーム、キーコーヒーなど)。
- 213. ディマンド・プル・インフレ(でぃまんどぷるいんふれ)経済
- 需要が供給を上回ることによって起こる物価上昇。 日銀がマネーサプライを増やすことなどが原因になります。📗関連用語: コスト・プッシュ・インフレ
- 214. 敵対的買収(てきたいてきばいしゅう)
- 企業の買収を仕掛けたときに、現経営陣(取締役会)が反対している場合に敵対的買収と呼びます。 多数の株主が賛成していても、取締役会が反対していれば敵対的買収になります。 逆に、多数の株主が反対していても、取締役会が賛成していれば、友好的買収になります。📗関連用語: TOB(Take Over Bid; 株式公開買い付け)
- 215. 出来高(できだか)trading volume; turnover取引
- 市場で売買の成立した株式や債権などの合計数量。株式で言えば、売買された株数。
- 216. 手サイン(てさいん)
- 現在のようなコンピュータによる注文がなかったころ、東証の立会場では、証券会社の人たちが注文を出す際に、銘柄、値段、売買などを手の動きでやりとりしていました。
- 217. 手仕舞い(てじまい)取引
- 買いポジションを持っているなら売り、売りポジションを持っているなら買いを行い、ポジションをなくすこと。
- 218. デフレ(でふれ)経済
- デフレーションの略。物価が下がり続ける状態。📕対義語: インフレ
- 219. デマンドプル(でまんどぷる)
- 供給量に比べて需要量が大きいことにより発生する物価上昇。📗関連用語: コストプッシュ
- 220. デューデリジェンス(でゅーでりじぇんす)財務
- M&Aや投資に先立って行う、候補企業の事業・財務・法務等の詳細調査および分析。投資するだけの価値があるのか、リスクはどの程度あるのかを調査します。
- 221. デルタ(でるた)オプション取引
- オプション取引における、原資産に対する価格変化の割合で、Δ(デルタ)という記号で表します。 原資産(日経平均オプションであれば日経平均)が 1 円動いたときに、オプション価格がいくら動くかを%で示した指標です。 ブラックショールズの理論を用いてシステムが計算してくれます。📗関連用語: セータ
- 222. 転換社債(てんかんしゃさい)債券
- 請求によってその会社の株式と交換する権利の付いた社債。
- 223. 店頭取引(てんとうとりひき)取引
- 取引所以外で行われる取引で、市場を介さずに 1 対 1 の売り手と買い手による合意によって成立するものを相対取引といいます。 取引所の上場基準を満たしていない証券などが取引されますが、日本証券業協会の定めた規則に従います。 店頭取引とも呼ばれますが、文字通り「店頭」で取引されるわけではなく、ネットなどを介して取引できます。 ほとんどの日本の FX 業者は相対取引を行っており、店頭 FX と呼ばれます。📕対義語: 取引所取引
- 224. テンバガー(てんばがー)ten bagger
- 現在の株価の 10 倍の価値がある銘柄のこと。Peter Lynch が書籍の中で初めて使った。よく間違えて、「テンバーガー」って言われます。
- 225. 展望レポート(てんぼうれぽーと)
- 日本銀行(日銀)が公表している「経済・物価情勢の展望」に関するレポートのこと。年4回(通常1月、4月、7月、10月)の政策委員会・金融政策決定会合において、先行きの経済・物価見通しや上振れ・下振れ要因を詳しく点検し、そのもとでの金融政策運営の考え方を整理し、公表しています。
- 226. 投機(とうき)
- 短期的な売買により利益を得ようとする取引。逆に、長期的にポジションを持ったり、企業の成長を支援する意味合いで資金投入することを「投資」と呼んだりしますが、その境目は曖昧です。
- 227. 投機アタック(とうきあたっく)取引
- ヘッジファンドが大掛かりな空売りを仕掛けて暴落させること。
- 228. 投機的水準(とうきてきすいじゅん)指標
- 一般的に格付けが BB 以下の債権は、機関投資家から投機的水準とみなされ、投資対象から外されます。 一方で、投機的水準の債権を組み合わせたハイ・イールド・ファンドなどもあり、こういったファンドは経済が好調なときには比較的良いパフォーマンスを示すことがあります。
- 229. 東京銀行間取引金利(とうきょうぎんこうかんとりひききんり)TIBOR金利
- TIBOR は Tokyo Interbank Offered Rate の略。 国内の金融機関の間で、資金の貸し借りを行うときの基準金利として使用されているものです。日本の代表的な銀行の貸出金利を平均して求められています。 一方で、大企業向け融資の基準となる金利は「プライムレート」と呼ばれます。 似たようなものに、ロンドンの金融機関が決めている基準金利である LIBOR があります。📗関連用語: LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)
- 230. 当座貸出(とうざかしだし)金融
- 銀行の円普通預金の残高が不足しているときに、同一口座内における定期預金や国債を担保として借入れを行う機能。当座貸出を行うと、普通預金はマイナス表示になります。
- 231. 当座資産(とうざしさん)財務分析
- 流動資産の内、短期間に現金化できる現金や有価証券などの資産のこと。逆に、流動資産の内、販売などをして初めてお金になるものを棚卸資産(商品)と言います。当座資産を流動負債で割って求められる当座比率は、100%以上あることのが健全とされています。
- 232. 東証アローズ(とうしょうあろーず)
- もともと株式の売買が行われていた場所。
- 233. 特別気配(とくべつけはい)取引
- ザラバ中に、買いや売りが極端に偏ったときに、急激な価格変化を抑制するために、一時的にザラ場寄せから板寄せ方式に変更する措置。東証が気配値を示します。
- 234. 特別参加者(とくべつさんかしゃ)市場
- 国債市場特別参加者制度 において、特別枠の国際入札に参加する権利を得た銀行や証券会社のこと。📗関連用語: 国債市場特別参加者制度
- 235. 特別清算指数(とくべつせいさんしすう)指標
- 先物、オプションの強制決済価格の基準となるもの。 「SQ 日」の前日が取引の最終日であり、この日までに決済されなかったものは、SQ の価格で強制決済されます。 毎月第 2 金曜日の日経平均構成銘柄の始値から算出されます。 3、6、9、12月のものを「メジャー SQ」、それ以外の月のものを「マイナー SQ」と呼びます。 オプション取引の決済日は毎月ありますが、先物取引の決済日は 3、6、9、12 月と、3 ヶ月おきです。 メジャー SQ では両方(オプション取引と先物取引)の決済が重なり、売買高が大きくなるため注目されます。
- 236. 特別分配金(とくべつぶんぱいきん)
- 投資信託の分配金において、個別元本を取り崩す形で支払われる分配金部分。 その部分は投資家にとって儲けは出ていないので非課税扱いになります。
- 237. 解け合い(とけあい)相場
- 仕手相場で価格が一方向に偏り続けているときに、取引所が強制的に価格を決定し、ポジションを解消させること。2000年2月24日に、東京工業品取引所において、パラジウムの取引が仕手化された際にこの措置がとられました。
- 238. 途転(どてん)相場
- 買いポジションを売りポジションに切り替えること。あるいはその逆。
- 239. トラック・レコード(とらっく・れこーど)
- 投資信託や投資ファンドの収益実績の履歴のこと。
- 240. 取引所取引(とりひきじょとりひき)市場
- 証券取引所(東証など)で行なわれる取引のことを取引所取引と言います。 取引所での取引の対象になることを上場と言います。 株式の取引は主にここで行なわれています。
- 241. 取引追証拠金(とりひきおいしょうこきん)
- FX 取引や先物取引において、証拠金が一定額以下になった場合に追加で預けなければいけない証拠金。 取引追証拠金を略して追証(おいしょう)と呼びます。 日々の値洗い損金額が、取引所の定めた取引本証拠金基準額の 50% を超えた場合は、取引追証拠金が発生します。📗関連用語: 値洗い
- 242. 取引本証拠金(とりひきほんしょうこきん)initial margin of trading, required amount of margin
- FX 取引や先物取引のポジションを取るときに最低限預けなければいけない証拠金。 通称「本証」。 本証の金額は、各取引所が定めた金額(取引本証拠金基準額)を下回らない範囲で各取引会社が自由に設定できます。
- 243. ドルコスト平均法(どるこすとへいきんほう)投資手法
- 定期的に同一商品を一定額分買い付けることで平均買付価額を抑える長期投資方法。 高いときの買い過ぎを避けつつ、安いときにたくさん買うことができます。 長期投資においてベストな買い方のような説明がよくされますが、それは価格に周期的な波があり、最終的に売り抜ける時期に上昇している場合に限られます。
- 244. ドルペッグ(どるぺっぐ)経済
- 自国の為替レートを、ドルに連動させて決めること。経済基盤の弱い国などで採用されています。1993年のタイの通貨バーツは、1ドル=25バーツでドルペッグされていました。この時、タイの金利の方がアメリカよりも高かったため、タイに資金が流れ込みました。
- 245. トレンド/上昇トレンド/下降トレンド(とれんど/じょうしょうとれんど/かこうとれんど)相場
- しばらくの間、価格が上昇、あるいは下降し続けること。
- 246. トレンド相場(とれんどそうば)相場
- 継続的に価格が上昇、あるいは下落が続く相場のこと。📕対義語: ボックス相場=レンジ相場
- 247. トレンドフォロー(とれんどふぉろー)取引
- 上昇トレンドのときに、買いから仕掛けること。あるいは、下降トレンドのときに、売りから仕掛けること。📗関連用語: 逆張り
- 248. 仲値(なかね)TTM: Telegraphic Transfer Middle Rate
- 銀行が顧客と取引する際に基準価格として用いる為替レート。東京市場では、9 時 55 分頃のレートをもとに決定されます。各銀行が独自に決めるため、銀行ごとにレートは異なります。
- 249. 仲値不足(なかねぶそく)
- 仲値決済のためのドルが足りないこと。市場からドルを購入する必要があるため、ドル高になることがあります。
- 250. 成行注文(なりゆきちゅうもん)取引
- その時点の価格で売買を行うための注文。📗関連用語: 指値注文
- 251. 馴合売買(なれあいばいばい)取引
- 複数人で通謀し、同一銘柄の売買を同時に行うことで、市場価格を意図的に操作すること。 金融商品取引法第159条で相場操縦行為として禁止されています。 出来高の少ない銘柄や、PTS などでは簡単に実行できてしまいますが、絶対にやってはいけません。 馴合売買と同様のことを一人で行うことを仮装売買と言います。📗関連用語: 仮装売買
- 252. 日銀貸出(にちぎんかしだし)経済
- 日銀からの民間銀行への貸出のこと。 民間銀行は貸出額を減らされると経営ができないので、結局は日銀の言いなりになるしかありません。
- 253. 日銀当座預金口座(にちぎんとうざよきんこうざ)経済
- 各金融機関が日銀の中に持っている口座。 日銀が買いオペによって金融機関に供給するお金はこの口座に振り込まれます。 この預金口座では金利が付きません。
- 254. 日銀特融(にちぎんとくゆう)経済
- 資金不足に陥った金融機関を救済するために、日本銀行が短期間の資金を貸し出すこと。 日本国政府からの要請に基づいて日本銀行が発動する最後の貸し手機能です。 1965 年に山一證券に対して実施されたのが最初です。
- 255. 日経225(にっけいにーにーご)指標
- 日本を代表する 225 企業の株価の平均を指数の形で表した株価指数。225 社は、流動性の高いものに毎年入れ替えられます。
- 256. 日経平均株価(にっけいへいきんかぶか)指標
- 日本を代表する 225 企業の株価の平均を指数の形で表した株価指数。225 社は、流動性の高いものに毎年入れ替えられます。
- 257. 日本取引所自主規制法人 (JPX-R)(にほんとりひきじょじしゅきせいほうじん)組織
- JPX-R は、JPX とは別法人の形態をとることにより一定の独立性をもって中立的な立場から次のような自主規制業務を行っています。 上場審査 では、会社から上場の申請を受けたときに、上場に必要となる基準に適合しているかの審査を行います。 上場管理 では、ある企業が上場会社としてふさわしい適性を喪失したときに、上場廃止の決定を行います。 売買審査 では、相場操縦やインサイダー取引を見つけて SESC(証券取引等監視委員会)に報告します。 考査 の業務では、取引参加者の店舗に赴き、法令や取引所の規則を遵守しているかをチェックします。
- 258. 値洗い(ねあらい)取引
- 先物取引において、玉を建てたときの値段と、毎日の終値の差をとる制度。 つまり、建玉があるとき、その損益が毎日計算されます。 この損益がプラスのときは「値洗い益」、マイナスのときは「値洗い損」と言います。
- 259. 値ぼれ買い(ねぼれがい)取引
- 値惚れ買い。現在の値段に惚れて買うこと。つまり、現在のマーケットプライスが割安だと思って買うということです。
- 260. 納会日(のうかいび)取引
- 商品先物取引における納会日とは、各限月の取引最終日のことを表します。
- 261. 残り玉(のこりぎょく)取引
- 未決済で残っている建玉。
- 262. のれん(のれん)仕分会計
- 他の企業を買収するときに発生する無形資産の一種で、買収価格と買収される企業の純資産の差額のことを言います。 のれんは、企業のブランドや技術力などを高く評価したときに支払うプレミア分の価格です。 資産として形状されたのれんは実体がなく、20 年以内に償却するというルールがあります。 償却した金額は「のれん償却費」として利益から差し引かれますが、日本基準と IFRS では扱い方が異なります(参考: IFRS(国際会計基準)のメモ)。
- 263. ノーロードファンド(のーろーどふぁんど)投資信託
- 買付手数料が無料の投資信託。もちろん信託報酬は払う必要があります。
- 264. ノンバンク (non-bank)(のんばんく)機関
- お金は貸すけど預金は受け付けない金融機関のこと。 住宅の購入者への貸し付けをするかつての住専(住宅金融専門会社)など。
- 265. ノンリコースローン(のんりこーすろーん)金融
- 借金を返せなくなった場合に、その担保の価値を超えた返済を求めないローン。 リスクが高い分、金利が高く、うまく運用すれば貸し手は十分な利ざやを稼ぐことができます。 借り手も、事業がうまくいかなかったときに失うものが担保だけで済むので、大きなダメージを受けなくて済みます。 欧米では一般的なローンの形態ですが、日本では担保が値下がりしたとしても全額返済を求められるリコースローン(遡及型融資)が主流です。
- 266. バイアウト投資(ばいあうととうし)戦略
- プライベート・エクイティ投資の一種。投資先企業の株式の半数以上を取得して経営権を握り、経営者の入れ替えや経営戦略の見直しなどを行って企業価値向上を行います。その後、株式を高値で売却することによって大きな利益を得ることが目的です。📗関連用語: プライベート・エクイティ
- 267. バイサイドアナリスト(ばいさいどあなりすと)
- 機関投資家に属するアナリスト。📕対義語: セルサイドアナリスト
- 268. 配当調整額(はいとうちょうせいがく)
- 信用売りのポジションを持っている状態で、配当の権利付き最終日をまたぐ場合は、配当相当の金額を信用買いをしている人に支払う必要があります。その金額が配当調整額です。
- 269. バイナリーオプション(ばいなりーおぷしょん)BO (Binary Option)
- 一定時間後に相場が上昇、あるいは下降しているかを当てることによって利益を得るシステム。いわゆるハイ&ローです。2014 年あたりから Facebook や掲示板サイトなどで、スパム的な書き込み(「この通帳見てみろw」)が多く見られるようになりました。TV 番組の企画で、武井壮が挑戦して見事に負けてました。
- 270. ハイパーインフレ(はいぱーいんふれ)経済
- めっちゃインフレが進んでいること。国際会計基準の定義では、3 年間で 100 %以上のインフレーションが発生している状況のこと。
- 271. 売買代金(ばいばいだいきん)取引
- 売り買いの成立した取引の合計金額。
- 272. 売買高(ばいばいだか)取引
- 市場で売買の成立した株式や債権などの合計数量。株式で言えば、売買された株数。
- 273. ハイベータ(はいべーた)
- 景気動向に敏感に反応する銘柄。📕対義語: ローベータ
- 274. 発行市場(はっこうしじょう)市場
- 証券市場は機能面から発行市場と 流通市場 に分かれます。 発行市場(=プライマリーマーケット)は、新規に発行される証券が、企業などの発行者から直接、あるいは金融商品取引業社(証券会社)などを介して、投資者(投資家)に第一次取得される市場です。 発行市場は、当事者間での取引(相対取引)で証券の売買が行われます。📕対義語: セカンダリーマーケット / 流通市場
- 275. 発生主義(はっせいしゅぎ)会計
- 商品やサービスのやり取りが行われた時点で、収益や費用が生まれたと考える会計ルール。 会計の世界では商品の「納品時」に売上が発生したと考えます。 会社間の取引では、代金のやりとりが「納品時」よりも後に行われることが一般的ですが、「モノの価値は動いた時点で売上が発生する」というのが発生主義の考え方です(↔︎現金主義)。
- 276. バーベル戦略(ばーべるせんりゃく)戦略
- 『ブラック・スワン』の著者ナシーム・ニコラス・タレブが提唱している投資方法で、9 割を安全な資産、残りをリスクの高い資産に投資するなど、両極端な対象を組み合わせた戦略。中程度のリスクは取らない。
- 277. バミューダン(ばみゅーだん)オプション
- オプションの世界でバミューダンと言えば、満期日以外にも定期的に行使可能な日を定めたオプションのことを表します。アメリカン・オプションと、ヨーロピアン・オプションの中間的なもので、米国とヨーロッパの間にあるバミューダ諸島にちなんでこう呼ばれています。
- 278. バリュー株投資(ばりゅーかぶとうし)
- 割安株投資。優良企業の株を割安に購入することで利益を得る投資手法。ベンジャミン・グレアムやウォーレン・バフェットが好む手法です。📗関連用語: グロース株投資
- 279. 反対売買(はんたいばいばい)先物取引
- 先物取引において、最初の取引と逆方向の売買を行い、現物の受け渡しをせずに現金のやりとりのみで済ませること。
- 280. 半値(はんね)
- 高値と安値の中間の値段。(高値+安値)/2。
- 281. 半値戻し/半値押し(はんねもどし/はんねおし)戦略
- 相場が下落したとき、その下落幅の半分だけ価格が戻る(上がる)ことを半値戻しと言います。逆に、相場が上昇したとき、その上昇幅の半分だけ価格が下落することを半値押しと言います。取引市場の寄付の段階で、必要以上にギャップダウン(あるいはギャップアップ)が発生したときに、半値戻し(あるいは半値押し)を狙ってトレードするという手法があります。
- 282. 引当金(ひきあてきん)経理
- 近い将来発生するであろう支払いや損失に備えて、あらかじめ計上しておくお金です。 引当金の例として、退職給付引当金、リストラ引当金、賞与引当金、製品保証引当金などがあり、貸借対照表 (B/S) の負債の部に記載されます(ただし、貸倒引当金は資産の部のマイナス項目ことして記載されます)。 借入金と同様に、引当金は負債として計上されますが、将来のリスクを見据えて計上しているだけなので、投資家にとっては悪材料ではありません。
- 283. 引け(ひけ)取引
- 証券取引所の取引終了時刻。
- 284. 引け成り注文(ひけなりちゅうもん)取引
- 引け値(その日の最後の取引)でいくらでもいいから買う(売る)という注文方法。
- 285. ビッド (Bid)(びっど)取引
- 売りの価格。金融商品の取引業者が、ある商品の買い付けの値段を提示すること。
- 286. 非遡求型融資(ひそきゅうがたゆうし)金融
- 借金を返せなくなった場合に、その担保の価値を超えた返済を求めないローン。 リスクが高い分、金利が高く、うまく運用すれば貸し手は十分な利ざやを稼ぐことができます。 借り手も、事業がうまくいかなかったときに失うものが担保だけで済むので、大きなダメージを受けなくて済みます。 欧米では一般的なローンの形態ですが、日本では担保が値下がりしたとしても全額返済を求められるリコースローン(遡及型融資)が主流です。
- 287. ひびが入る(ひびがはいる)相場
- 何らかの悪材料が明るみになり、上昇していた相場が下げ相場に転じること。
- 288. ファスト・マーケット(ふぁすと・まーけっと)市場
- 取引開始時に売買注文が殺到し、証券取引所の処理が追いつかない状況のこと。
- 289. フィリップス曲線(ふぃりっぷすきょくせん)
- 失業率とインフレ率の関係を示したチャート。 各国の中央銀行が金融政策の立案時に参考にしています。 横軸を失業率、縦軸をインフレ率とした散布図を描くと、負の相関関係があることがわかります。 これは、失業率が下がると物価が上がることを示しています。 企業が報酬を上げないと人を雇えなくなるからです。
- 290. フォーリン・エンジェル企業(ふぉーりん・えんじぇるきぎょう)企業の分類
- 堕天使。発行した債券の格付けが投資適格からジャンクの手前にまで引き下げられた企業のこと。
- 291. 付加価値税(ふかかちぜい)税金
- 日本でいうところの消費税のこと。
- 292. 不換紙幣(ふかんしへい)金融商品
- 金貨や銀貨などの本位紙幣との交換が保証されていない法定紙幣。 フィアット・マネー。 政府の信用によって支えられていることから、信用紙幣 (faith money) とも呼ばれます。📕対義語: 兌換紙幣
- 293. 複式簿記(ふくしきぼき)会計
- 取引の二面性に着目して、複眼的な発想で帳簿に記入すること。 商品の仕入れ時には「在庫の増加」と「現金の減少」を対応づけて記入します。 青色申告特別控除(最大 65 万円)を受けるには、複式簿記での記入が必要です。
- 294. 覆面介入(ふくめんかいにゅう)
- 政府が為替介入する際に、公表せずに介入すること。ただし、いくら介入したかは最終的に公表することになります。
- 295. 物価の番人(ぶっかのばんにん)
- 日本銀行のこと。物価の安定を図るための金融政策として、金利誘導や通貨供給量の調整を行っているためこう呼ばれています。
- 296. 物価連動国債(ぶっかれんどうこくさい)債券
- 消費者物価指数の動きに従って元金が増減する国債。インフレに強い金融商品と言われているため、インフレ予想が広まると人気が上昇します。日本では、2008 年から 5 年間、リーマンショックの影響で発行が一時停止していました。2013 年 10 月から発行再開。2015 年 1 月からは、個人での購入が可能になりました。
- 297. 不成注文(ふなりちゅうもんん)取引
- 不出来引け成り注文(ふできひけなりちゅうもん)の略。 ザラバ中には 指値注文 を出しておいて、成立しなかった場合は自動的に成行注文(引け成り注文)になるという注文方法です。 前場で不成注文を出した場合は、前場で指値での取引が成立しなかった場合に、前場の引けで成行注文になります。 後場で不成注文を出した場合は、後場で指値での取引が成立しなかった場合に、大引けで成行注文になります。 指成注文とも言います。
- 298. 踏み上げ相場(ふみあげそうば)相場
- 空売り筋が締め上げられ、買い戻しが続くことによって価格が高騰していく相場のこと。
- 299. プライベート・エクイティ(ぷらいべーと・えくいてぃ)PE: Private Equity戦略
- 上場していない株式のこと。ただし、買収に関するコンテキストで PE という言葉を使う場合、企業が必要としている資金を提供する代わりに、積極的な経営関与やガバナンスを行う投資手法のことを指します。未上場のベンチャー企業に投資するベンチャー投資(ベンチャー・キャピタル)や、バイアウト投資などがあります。米プライベートエクイティ投資会社としては、カーライル・グループやアポロ・グローバル・マネジメントなどがよく知られています。
- 300. プライベート・エクイティ・ファンド(ぷらいべーと・えくいてぃ・ふぁんど)機関
- 未公開企業(非上場企業; PE)に資金を投じるファンドで、よりアクティブな PE ファンドでは、PE の株式の過半数を取得して経営権を取得し、企業価値を高めた後により高値で売却して利益を得ます。 日本風力発電や東芝メモリに投資した「ベインキャピタル」も PE ファンドのひとつです。 GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)も、高利回りを期待できる運用先として PE ファンドへの投資の方針を打ち出しています。📗関連用語: プライベート・エクイティ
- 301. プライマリーバランス(ぷらいまりーばらんす)Primary Balance
- 国の一般会計の収支を示すもので、国の収入と支出の差を示します。 この収支には、国債の発行や返済に関連する費用は含まれません。 プライマリーバランスが黒字である場合、それは国がその期間において純粋な収支がプラスであることを意味します。 この黒字を利用して国債を返済することで、国の借金を減少させることができます。
- 302. プライマリーマーケット(ぷらいまりーまーけっと)市場
- 証券市場は機能面から発行市場と 流通市場 に分かれます。 発行市場(=プライマリーマーケット)は、新規に発行される証券が、企業などの発行者から直接、あるいは金融商品取引業社(証券会社)などを介して、投資者(投資家)に第一次取得される市場です。 発行市場は、当事者間での取引(相対取引)で証券の売買が行われます。📕対義語: セカンダリーマーケット / 流通市場
- 303. プライムレート(ぷらいむれーと)Prime Rate金利
- 銀行が大企業のような優良企業に資金を貸し出すときの基準となる金利(信頼度が高いので金利は低い=最優遇貸出金利)。短期金利である短期プライムレート(短プラ)と、長期金利である長期プライムレート(長プラ)に分かれます。変動金利型の住宅ローンは短プラを基準にしています。長プラは短プラに一定利率を上乗せするという考え方が基本です。
- 304. ブラケット注文(ぶらけっとちゅうもん)取引
- 利確の指値と、損切り(ストップロス)の逆指値の設定を同時に行う注文。
- 305. フラジャイル・ファイブ(ふらじゃいる・ふぁいぶ)
- インド、インドネシア、ブラジル、南アフリカ、トルコの 5 カ国のこと。あるいは、インドルピー、インドネシアルピア、ブラジルレアル、南アフリカランド、トルコリラの5通貨のこと。2013 年 5 月にバーナンキ米 FRB 議長が金融緩和縮小について言及したことによって、資金流出を懸念して通貨価値が大きく下落しました(バーナンキショック)。米モルガン・スタンレーによって名付けられました。
- 306. ブラック・ショールズ式(ぶらっく・しょーるずしき)オプション指標
- オプション取引において、適正なオプション価格(オプションプレミアム)を求めるための式。フィッシャー・ブラック (1938~1995) と、マイロン・ショールズ (1941~) 、ロバート・マートンの 3 人が 1973 年に完成させました。ちなみに、マイロン・ショールズとその弟子のロバート・マートンは、巨大ヘッジファンド LTCM の幹部になりました。
- 307. プラ転(ぷらてん)取引
- 損益がプラスに転じること。
- 308. フリー・キャッシュフロー (free cash flow)(ふりー・きゃっしゅふろー)財務
- 営業活動によるキャッシュフローから、投資活動によるキャッシュフローを引いた金額。会計基準の影響を受けにくいため、実際のお金の動きを客観的に捉えた企業評価基準として用いることができます。
- 309. プリンシパル・インベストメント(ぷりんしぱる・いんべすとめんと)
- 投資銀行が自らの資本を元手として、投資先に資金を提供したり、債権を買い取ったりする投資手法のこと。投資家から集めたお金を運用する投資ファンドとは異なり、債権などの売却タイミングを自由に決められるのが強み。
- 310. ブレイクアウェイギャップ(ぶれいくあうぇあいぎゃっぷ)チャート
- トレンドが変化するきっかけとなるギャップのこと。📗関連用語: ギャップ
- 311. プレーン・バニラ(ぷれーん・ばにら)オプション
- 基本的なオプションのこと。 買いオプション(コールオプション)や売りオプション(プットオプション)は、プレーン・バニラです。 それ以外のオプションは、エキゾチック・オプションと呼ばれます。📕対義語: エキゾチック・オプション
- 312. ブローカー(ぶろーかー)組織
- FX取引業者。
- 313. プロジェクト・ファイナンス(ぷろじぇくと・ふぁいなんす)金融
- 銀行がプロジェクトに対して融資を行うこと(通常の融資は「企業」に対するもの)。
- 314. プロスペクト理論(ぷろすぺくとりろん)
- 確率に基づく現象に対して、人の感情が線形には変化しないという理論。2002 年ノーベル経済学賞のダニエル・カーネマン、エイモス・トベルスキーらが考案しました。投資の世界では、損大利小(損切りは遅くなってしまい、利確は早くなってしまう)に陥ってしまう人の心理について説明するときに使われます。
- 315. プロップ・ショップ (proprietary trading company)(ぷろっぷ・しょっぷ)組織
- 自己資金のみで運用を行う投資会社。通常、所属しているトレーダーの給料は歩合制です。プロップ・ハウスとも言います。
- 316. プロフィットファクター(ぷろふぃっとふぁくたー)指標
- 利益の期待値。「期待利益/期待損失」で求められる値です。プロフィットファクターが 1 を超える場合は、潜在的に有利な投資であるということです。宝くじのプロフィットファクターは 0.46 と言われています。つまり、1 億円分の宝くじを購入しても、4600 万円のリターンしか期待できません。しかも、大数の法則により、買えば買うほどこの期待値に近付きます。
- 317. ペイオフ(ぺいおふ)制度
- 1000 万円以下の預金であれば、銀行などがつぶれても全額が返ってくることを保証した制度。 あるいは、デリバティブの買い手と売り手の間で、どのように損益を発生させるかという取り決め。
- 318. ペイオフレシオ(ぺいおふれしお)指標
- 損益率。勝った時の利益と、負けた時の損失の割合。例えば、利益 4 万円、損失 1 万円という投資のペイオフレシオは 4 です。
- 319. ベースマネー(べーすまねー)金融
- 日銀が発行する現金と、民間銀行が日銀に預ける準備金の合計。これに信用乗数をかけると、実際に市中に流れるお金の量が決まります。
- 320. ヘッジ売り(へっじうり)
- 現物株式の相場が下がりそうなときに先物の売りを行っておくことで、現物株の下落による損失を相殺すること。
- 321. ヘッジファンド (hedge fund)(へっじふぁんど)組織
- 私募により、機関投資家や富裕層から大口資金を集め、デリバティブ取引などを駆使して利益を狙うファンドのこと(公募によって大勢の一般投資家から資金を集めてファンド形成するものは「投資信託」と呼ぶ)。リスクをヘッジしながら資金運用するという意図がありましたが、結局のところリスクを小さくするのは難しいことが分かっています。
- 322. β値(べーたち)指標
- 銘柄のリスク指標のひとつで市場ポートフォリオに対する値動きの大きさを示します。 例えば、日経平均を基準に考える場合、日経平均が1%上昇したときにある個別銘柄が1.2%上昇したときは、β値は1.2となります。 β値が 1 より大きければ景気敏感株と考えられます。
- 323. ベンチャー・キャピタル (VC: Venture Capital)(べんちゃー・きゃぴたる)組織
- 初期ステージの新興企業や中小企業(ベンチャー)に投資する会社、またはその資本のこと。主に未上場のベンチャー企業に投資し、経営コンサルティングなどを通して企業価値の向上を狙います。一般的に、ハイリスク・ハイリターンな投資になります。三菱 UFJ キャピタルや、SBI インベストメントなどがあります。
- 324. 変動借入(へんどうかりいれ)金利
- 金利水準に合わせて利率が変わる借入。📕対義語: 固定借入
- 325. ボックス相場(ぼっくすそうば)Boxed range相場
- しばらくの間、価格が大きく上昇も下降もしていない相場のこと。価格の上下が、ある一定の範囲(レンジ)に収まって繰り返されることからこう呼ばれます。📕対義語: トレンド相場
- 326. ホットマネー(ほっとまねー)市場
- 短期資金のこと。世界に流通するホットマネーは、400 〜 500 兆円にも登ると言われています。
- 327. ポジション・トレーダー(ぽじしょん・とれーだー)
- 数日から数カ月の間ポジションを保有し、相場のトレンドを見ながら利益を狙うトレーダー。
- 328. ポジションを持つ(ぽじしょんをもつ)取引
- 買っている状態(買いポジション)、あるいは、売っている状態(売りポジション)のこと。株式の場合は、主に「建玉」と呼びます。
- 329. ポートフォリオ (portfolio)(ぽーとふぉりお)
- 自己資金を複数の投資商品に分散投資したときの、商品の組み合わせのこと。分散投資によってリスクが軽減されるというポートフォリオ理論がありますが、世界の著名投資家は分散投資には否定的な意見を持っていることも多いです。
- 330. ホームエクイティローン(ほーむえくいてぃろーん)アメリカ金融
- アメリカの金融ローン制度。住宅の市場価格から、住宅ローンの未返済残高を差し引いた分をさらに融資するというローンシステム。ローンで購入した住宅を担保にして、さらにローンを組めるということ。サブプライムローンによる住宅バブルの原因となりました。
- 331. マウントゴックス社 (Mt. Gox)(まうんとごっくすしゃ)組織
- 2013 年時点で最大の取引量を誇ったビットコイン取引所。2014 年 2 月に破綻。社名は (Magic The Gathering Online eXchange) の略で、2009 年当初にマジック・ザ・ギャザリングのカード交換所であったことから。
- 332. マクロ戦略(まくろせんりゃく)Macro Strategy戦略
- 世界情勢や金融市場などをマクロな視点で分析し、複数の資産の買いや売りを組み合わせて利益を狙う戦略。
- 333. マーケットデプス(まーけっとでぷす)相場
- どの価格帯の指値・逆指値が、どのくらいの量あるかという情報。株の世界では「板」として示されています。
- 334. マーケットメイク業務(まーけっとめいくぎょうむ)取引
- 証券会社や銀行(マーケットメイカー)が売り気配と買い気配を提示し、顧客からの注文に応じて 相対取引 を行う業務。=ディーラー業務。
- 335. 増し担、増担保(ましたん)取引
- 相場の加熱により、信用取引に必要な委託保証金率が引き上げられること。規制の例:委託保証金率 70% 以上(うち現金 40% 以上)。
- 336. 窓口指導(まどぐちしどう)金融
- 日銀が印鑑銀行に対して貸出の量に関して指導すること。金利などより、景気、インフレ率への直接的な影響力が強いと言われています。
- 337. マネーサプライ(まねーさぷらい)
- 世の中に出回っているお金の量。 会社や個人が持っているお金の合計であり、金融機関などが持っているお金は含みません。
- 338. マネージド・フューチャーズ(まねーじど・ふゅーちゃーず)組織
- 商品先物(コモディティ)や金融先物に特化して投資を行うファンドのこと。
- 339. マネージメント・バイアウト(まねーじめんと・ばいあうと)M&A
- 経営陣が参加する買収。 企業の経営者が その企業の株式を譲り受け(購入)し、オーナーとなること。 非公開会社にしたい場合(非上場化)などに行われることがあります。 経営陣が自社株を TOB(公開買い付け)で取得するのが一般的です。 TOB 後は上場廃止になるため、株主は MBO 発表後は TOB に応募して株式を処分します。📗関連用語: TOB(Take Over Bid; 株式公開買い付け)
- 340. マメ屋(まめや)俗称
- 商品先物取引業者の昔の俗称。主に豆類(大豆、大豆油、大豆粉)の先物取引に関与していたことに由来します。
- 341. 満玉(まんぎょく)
- 資金規模ギリギリでポジションを取ること。
- 342. ミラートレード(みらーとれーど)戦略
- 他の人が作ったシステムや、取引手法に沿って売買を行うことをソーシャルトレードと言います。真似てトレードを行うため、コピートレードや、ミラートレードとも呼ばれます。
- 343. 無担保コール翌日物金利(むたんぽこーるよくじつものきんり)金利
- 金融機関同士が 1 日だけお金を貸し借りするときの金利。日銀が国債の売買などにより、このレートを低く誘導することで、結果的に個人や企業への貸出金利が低く抑えられるようになります(政策金利)。1994 年 10 月以降、民間金融機関の貸出金利が自由化されました。📗関連用語: 短期金融市場
- 344. 名目金利(めいもくきんり)nominal interest rate金利
- 金融機関の店頭などで表示される金利。📗関連用語: 実質金利
- 345. 名目 GDP(めいもくじーでぃーぴー)
- その時点での実際の価格をベースに算出した GDP。📗関連用語: 実質 GDP / GDP デフレーター
- 346. 目論見書(もくろみしょ)
- 投資信託に関する情報を投資家に伝えるための書面で、「投資信託説明書」とも呼ばれます。 目論見書には、ファンドの目的や投資リスク、運用実績、手続・手数料などの情報が記載されています。 「交付目論見書」と「請求目論見書」の 2 種類があり、投資信託購入時に必ず渡されるのが「交付目論見書」で、投資家から請求があったときに渡されるのが「請求目論見書」です。
- 347. 持ち合い株(もちあいかぶ)金融
- 複数の企業が互いに保有し合っている株のことを持ち合い株といいます。持ち合い株の比率が多くなると、経営者が一般株主によって解任されにくくなる一方で、株主利益が軽視されるという見方があります。 ゴールドマンサックスなどの調査では、持ち合い株の比率が高い企業は、ROE(株主資本利益率)が低くなってしまう という傾向が示されています。
- 348. 保ち合い相場(もちあいそうば)相場
- 価格が小さく上下を繰り返す相場のこと。
- 349. 戻り売り(もどりうり)取引
- 下落トレンド中に一時的に価格上昇したタイミングで売ること。📕対義語: 押し目買い
- 350. 持ち株会社(もちかぶがいしゃ)
- グループ会社の株式を保有し、グループ全体の中核となる会社。グループ会社を支配することを主業務としています。
- 351. 有機的成長(ゆうきてきせいちょう)
- 会社が自力で成長することで、M&A などで会社規模を拡大するのではなく、本業によって稼いで成長していくことです。
- 352. 有効求人倍率(ゆうこうきゅうじんばいりつ)指標
- 内閣府(厚生労働省)が毎月発表している雇用情勢を測るための指標。「求人数/求職者数」で求められ、求人倍率が高いほど、景気が上向いているとみなされます。
- 353. 有効証拠金額(ゆうこうしょうこきんがく)取引
- すべて建玉を決済した場合に残る金額(その時点での純資産)。例えば、100 万円入金して、10 万円の含み損が出ているときは、有効証拠金額は 90 万円となります。つまり、建玉を決済しようがしまいが、有効証拠金額は変わりません。
- 354. 優先株式(ゆうせんかぶしき)金融商品
- 種類株式の一種で、普通株と社債の中間的な証券。普通株式に比べて配当金を優先的に受け取れたり、会社解散時には優先的に財産が分配されるといった権利があります。ただし、会社経営に参加する権利(議決権)に関しては制限されることが多いです。優先株式の株価はあまり動かず(リスク低)、利回りが高いため、債権の代替になるものとして注目を集めています。
- 355. 有利子負債(ゆうりしふさい)財務
- 利子短期借入金+長期借入金+社債。
- 356. 予算教書 (Budget Message of the President) (budget message)(よさんきょうしょ)アメリカ
- 米大統領が連邦議会に送る予算方針で、毎年 2 月頃に提出されます。大統領が経済動向をどう捉えているか、それを踏まえた中期的な財政運営をどうするかなどの方針が含まれているため、世界経済に与える影響は大きいとされています。アメリカでは予算は法律となっており、予算関連法案の作成権限は議会にあります。大統領に予算法案を提出する権限がないため、議会へのメッセージとして送る形をとっています。ただし、大統領は予算関連法案に対する拒否権を持っているため、ほぼ大統領の思惑通りになると言われています。アメリカの会計年度は 10 月~翌年 9 月です。
- 357. 寄付(よりつき)取引
- 証券取引所の取引開始時刻。
- 358. 四本値(よんほんね)テクニカル取引
- 始値、終値、高値、安値のこと。
- 359. 予想 PER(よそうぴーいーあーる)指標
- 今期の予想 1 株利益に基づいて計算する PER: Price Earnings Ratio です。
株式投資において PER と言う場合、通常はこの予想 PER を示します。📗関連用語: PER: Price Earnings Ratio
- 360. 預貸率(よたいりつ)金融機関
- 銀行の資金運用能力を示す経営指標のひとつで、預金残高に対する貸出金残高の比率のこと。「貸出金/(預金+譲渡性預金)」で計算します。
- 361. ヨーロピアン(よーろぴあん)オプション
- オプションの世界でヨーロピアンと言えば、満期日(決められた期間の最終日)にだけ行使できるオプションのことを表します。←→ アメリカン
- 362. ライツ・イシュー(らいつ・いしゅー)金融
- 企業の資金調達手段のひとつ。市場価格よりも安い価格で新株を購入できる新株予約権を既存株主に割り当てること。この新株予約権(ライツ)は市場で売買することができるため、既存株主の不利益になりにくいという特徴があり、欧米では増資の方法として広く利用されています。株主は権利を行使して決められた金額で新たな株を取得するか、権利行使をせずに新株予約権を市場で売却します。株主が権利行使しなかった予約権を証券会社が取得して行使する「コミットメント型」と、そのような取り決めのない「ノンコミットメント型」があります。
- 363. ライツ・オファリング(らいつ・おふぁりんぐ)金融
- 企業の資金調達手段のひとつ。市場価格よりも安い価格で新株を購入できる新株予約権を既存株主に割り当てること。この新株予約権(ライツ)は市場で売買することができるため、既存株主の不利益になりにくいという特徴があり、欧米では増資の方法として広く利用されています。株主は権利を行使して決められた金額で新たな株を取得するか、権利行使をせずに新株予約権を市場で売却します。株主が権利行使しなかった予約権を証券会社が取得して行使する「コミットメント型」と、そのような取り決めのない「ノンコミットメント型」があります。
- 364. リクイディティ・プロバイダー(りくいでぃてぃ・ぷろばいだー)市場
- 市場において流動性(リクイディティ)を提供する金融機関。
- 365. リクスバンク(りくすばんく)機関
- スウェーデンの中銀行。2020 年時点の総裁はイングベス氏。
- 366. リーブ・オーダー(りーぶ・おーだー)取引
- 指値注文や逆指値注文のように、指定した値段で取引を行う注文。
- 367. 利食い(りぐい)
- ポジションを決済することにより、利益を確定すること。📕対義語: 損切り
- 368. リスクオフ(りすくおふ)相場
- リスクを避け、安全な資産に投資すること。日本全体がリスクオフの流れになると、新興国への投資を避けて円に戻す動きが強まるため、円高が進む傾向があります。
- 369. リスクオン(りすくおん)相場
- リスクを取って大きな利益を得ようとすること。日本全体がリスクオンの流れになると、新興国への投資が活発になり、円を外貨にしようとする動きが強まるため、円安が進む傾向があります。
- 370. リスクリワードレシオ(りすくりわーどれしお)トレード
- 損益率。トレードごとの「平均利益/平均損失」で求められます。勝率が高くても、この損益率が低ければトータルで負けます。逆に勝率が低くても、損益率が高ければトータルで勝てます(損小利大)。→ 勝率と損益率の関係(表)
- 371. リバーサルハイ(りばーさるはい)相場
- プライスアクションの一種。上昇トレンドで前日の高値を更新したのにもかかわらず、前日の終値よりも安く大引すること。トレンドの天井で見られる動きです。逆の動きは、リバーサルローと言います。
- 372. 流通市場(りゅうつうしじょう)市場
- 証券市場は機能面から 発行市場 と流通市場に分かれます。 流通市場(=セカンダリーマーケット)は、発行済の証券が、第二次、第三次投資者に転売、流通される市場です。 流通市場における取引には、 (1) 取引所取引(東証などでの売買)の他に、 (2) 店頭取引 や、(3) PTS(私設取引システム)があります。📕対義語: 発行市場 / プライマリーマーケット
- 373. 流動資産(りゅうどうしさん)財務
- 1 年以内に現金化される資産のこと。代表的な流動資産として、現金、当座預金、普通預金、受取手形、売掛金などがあります。
- 374. 流動比率(りゅうどうひりつ)財務
- 「流動資産/流動負債」で計算できる比率。1.5 倍であれば、1年以内に手にできるお金が、1年以内に支払わなければいけないお金の1.5倍あることを示しています。
- 375. 流動負債(りゅうどうふさい)
- 1 年以内に支払わなければいけない負債のこと。代表的な流動負債として、支払手形、売掛金、未払金、短期借入金などがあります。
- 376. 両建て(りょうだて)戦略
- ヘッジ。同じ銘柄の買いポジションと、売りポジションを同時に持つこと。両建てを用いた手法は存在しますが、次のような欠点があるため一般的に推奨されていません。(1) 証拠金が拘束されて別の投資に回せない。(2) 株式の場合、売り買いの手数料がかかるので損。(3) FX の場合、売りと買いのスワップポイントが異なっていると損が出る。
- 377. 量的金融緩和 (QE: Quantitative Easing)(りょうてききんゆうかんわ)政策
- 経済ショックなどへの対策として、中央銀行が市場から金融資産などを買い入れて市中金利を引き下げ、市場に出回るお金の量を増やすこと。
- 378. 量的引き締め (QT: Quantitative Tightening)(りょうてきひきしめ)政策
- 量的金融緩和の逆で市中金利を上げ、市場に出回ったお金の量を減らすこと。具体的には、市場から買い入れた金融資産(国債など)の満期が来たものの再投資を行わず償還し、中央銀行の保有資産を圧縮していきます。金利上昇により株価の下落を招きやすいため、投資家は金融引き締めが行われるタイミングを警戒します。どうやって引き締めていくかを出口戦略と呼んだりします。
- 379. 利率(債権の)(りりつ)債権
- 一年間に支払われる利子の割合のことを利率といいます。 具体的には、債権の額面金額に対して支払われる一年間の利子の割合です。
- 380. レジスタンスライン(抵抗線)(れじすたんすらいん(ていこうせん))registance lineトレード
- 相場の上昇局面で、この価格より上には上がらないと思われるライン。📕対義語: サポートライン(支持線)
- 381. レセプト債(れせぷとさい)債券
- 医療機関が医療保険会社(健康保険組合など)からの医療費を受け取るための権利を証券化したもの。日本では、健康保険や国民健康保険によって、医療機関での支払額は自己負担 3 割に軽減されており、医療機関は残りの 7 割を保険会社から受け取ることになっています。この受け取りには通常 2 ヶ月程度かかるため、資金繰りに困っている医療機関は何とかして直近で必要となる資金を用意しなければいけません。そこで生まれたのがレセプト債です。2015 年頃からレセプト債を扱うファンドなどが相次いで倒産して問題となっていますが(「レセプト債」4 社が破綻 227 億円回収不能のおそれ - 日本経済新聞)、これは、レセプト債自体が悪いというよりは、単純に運用会社側の問題です。
- 382. レンジ相場(れんじそうば)相場
- しばらくの間、価格が大きく上昇も下降もしていない相場のこと。価格の上下が、ある一定の範囲(レンジ)に収まって繰り返されることからこう呼ばれます。📕対義語: トレンド相場
- 383. 連続約定気配(れんぞくやくじょうけはい)取引
- 短時間に更新値幅を大きく上回って取引値段が動いたときに東証が発表する気配値。東証 arrowhead が稼働した 2010 年 1 月にこの気配値が導入されました。
- 384. 狼狽売り(ろうばいうり)相場
- 損失が急激に広がり、慌てて売りに走ること。
- 385. ローカル/ローカルズ(ろーかる/ろーかるず)locals
- local traders の略。先物市場において、自己勘定で取引を行う個人会員。
- 386. ロビンフッダー(ろびんふっだー)
- ロブンフッド証券が提供する株式取引アプリ「ロビンフッド」を使って取引する若者たち。ロビンフッドは取引手数料ゼロで一気に広まりました。背後では超高速取引 (HFT) 業者への売買情報提供が行われており、それが利益の源泉とされています。このあたりの仕組みを理解していない投資初心者のユーザーが多く、一時期問題視されました。
- 387. ローベータ(ろーべーた)
- 景気動向との関係が薄い銘柄。📕対義語: ハイベータ
- 388. ロールオーバー(ろーるおーばー)先物取引
- 決済を先延ばしにすること。特に先物取引においては限月の「乗り換え」を意味し、ある限月のポジションを決済するのと同時にその次の限月のポジションを建て直すことを指します。要するに SQ 日を跨いで持ち越すということです。株式投資においても、NISA の 5 年縛りによる「ロールオーバー」で目にすることが多くなったワードです。
- 389. ローレイテンシー取引(ろーれいてんしーとりひき)戦略
- 定遅延時間取引。超高速ロボのスピードを活かした裁定取引のこと。
- 390. ロング(ろんぐ)取引
- 買いのこと。逆に売ることはショートといいます。
- 391. ロング・ショート戦略(ろんぐ・しょーとせんりゃく)戦略
- ヘッジファンドの代表的な戦略で、相対的に魅力度の高い銘柄を買い持ち(ロング)し、魅力度の低い銘柄を売り持ち(ショート)する戦略。
- 392. ロンドン銀行間取引金利(ろんどんぎんこうかんとりひききんり)LIBOR: London Interbank Offered Rateイギリス金利
- ロンドンのインターバンク市場(銀行間の取引)における短期金利です。 様々なローンにおける短期金利の指標になっています。 ドル、ユーロ、円などの主要通貨を網羅しており、金融機関同士の国際的な取引に使われます。 世界の金利の目安とされていましたが、2013 年の夏、談合によって不正操作されていたことが明るみになりました。📗関連用語: TIBOR(東京銀行間取引金利)
- 393. ワイルダー(わいるだー)人
- J. Welles Wilder. Jr. テクニカル分析の分野において、様々な数学的手法を確立しました。有名なテクニカル指標である RSI の考案者。
- 394. 割引債(わりびきさい)金利債券
- 利息の受け取りの権利(クーポン)がつかない債券のことを、「ゼロクーポン債」、「ディスカウント債」「割引債」と呼びます(特に海外で発行される割引債はゼロクーポン債と呼ぶのが一般的です)。債権の購入時と売却時の価格差だけが利益となります(償還差益)。クーポンがない代わりに、発行時の価格は額面価格に比べて安く設定されます。例えば、アメリカ国債(ゼロクーポン債)の残存 20 年 8 ヵ月物は、額面 100 ドルのものが 56.92 ドル(利回り 2.73 %)で購入できます(2018 年 8 月時点)。日本の代表的な割引債は、国庫短期証券(2ヵ月・3ヵ月・6ヵ月・1年)です。
- 395. 2 階建て(にかいだて)取引
- 保有している現物株を担保にして、信用買いで同じ銘柄を購入すること。通常の信用買いでは約 3.3 倍のレバレッジをかけて取引きできますが、2 階建てでは約 3.7 倍のレバレッジをかけることが可能です(= 1 + (0.8 / 0.3))。リスクが大きいのでオススメはしません。
- 396. 4 本値(よんほんね)テクニカル取引
- 始値、終値、高値、安値のこと。
- 397. AA 型種類株式(えーえーがたしゅるいかぶしき)
- トヨタ自動車が 2015 年に発行した元本保証型の新しい種類株。 非上場で 5 年間は譲渡や換金ができないという制限がつきましたが、元本が保証され(買い戻し要求や普通株への転換が可能)、決められた配当が約束されたため注目を集めました。
- 398. BEI (ブレーク・イーブン・インフレ率)指標
- 市場のインフレ率を図る指標のひとつ。物価連動国債の価格を使って求めることもできます。アメリカの FRB が金融政策を考える際に参考にしています。日本では、物価連動国債の市場規模が比較的小さく、ボラティリティが高くなって数値が安定度しないため、BEI の信頼度は低いと言われています。物価連動国債の発行残高は、アメリカの 127 兆円に比べ、日本は 4 兆円しかありません(2015 年現在)。
- 399. BIS (Bank for International Settlements)機関
- スイスのバーゼルにある国際機関で、各国の中央銀行間の決済を行っています。そのため、「中央銀行の中の中央銀行」と呼ばれています。
- 400. BNF 氏人物
- 通称 JCOM 男。JCOM 株を 1 円で取得し、数分で何億も稼いだことで一躍有名になりました。
- 401. Buy Limit(ばいりみっと)注文方法
- 買いの 指値注文 のこと。
- 402. Buy Stop(ばいすとっぷ)注文方法
- 買いの逆指値注文のこと。
- 403. Cap(きゃっぷ)金利
- 金利上限特約(キャップ)付変動金利のローンなどで、上限を設けること。帽子をかぶせるというイメージから Cap と呼んでいます。逆に下限を設けることは、フロア (Floor) と言います。
- 404. CAPM(きゃっぷえむ)理論
- 1965 年にウィリアム・シャープ氏などが提唱した理論で、市場ポートフォリオ(市場全体の資産の加重平均)が最適なポートフォリオであるとするもの。
- 405. CBOE: Chicago Board Options Exchange取引所
- シカゴ・ボード・オプション取引所。
- 406. CBT: Chicago Board of Trade取引所
- シカゴ商品取引所。CBT あるいは CBOT と略されます。シカゴ・マーカンタイル取引所グループの商品先物取引所です。
- 407. CDB: China Development Bank国家開発銀行組織中国
- 中国の 3 つの政策銀行の 1 つ。中国が国内外の国家プロジェクト(ダム建設など)を対象に融資を実施する政策銀行。10 年債などを発行しています。
- 408. CDR中国
- 中国預託証券。ADR(米預託証券)の中国版。中国本土の市場で、海外上場企業に人民元建てで投資できます。
- 409. CFD: Contract for Difference差金決済取引
- 金融商品を対象としたデリバティブ取引の一種です。 CFD 取引では、実際に商品を所有するのではなく、その価格変動に対する契約を行い、決済時の差額に応じて金銭のやり取りを行います。 FX は外国為替通過の CFD 取引です。 他にも証券会社によって個別株、株価指数、商品などの CFD が提供されています。 日本では、各業者が独自に提供する「店頭CFD」が主流ですが、くりっく株365 というより透明性の高い「取引所CFD」も提供されています。
- 410. CME: Chicago Mercantile Exchange取引所
- シカゴ・マーカンタイル取引所。シカゴを本拠地とする世界的なデリバティブ市場です。
- 411. CoCo 債 (Contingent Convertible Bonds)債権
- 転換社債のひとつで、発行側の都合で株式に転換されます。通常、業績が悪くなった場合など、ネガティブなケースで転換が行われます。
- 412. CP: Commercial Paper債権
- 優良企業が発行する無担保の約束手形。直接金融による資金調達方法のひとつ。償還が 1 年以上の社債とは異なり、CP の償還は通常 1 年未満で、割引価格で発行されます。
- 413. Cross-shareholding株式持ち合い
- 協力関係にある企業間で、互いの株式を持ち合うこと。敵対的買収の防衛などのために行われています。
- 414. Disaster Stop
- エントリーと同時に必ず損切り(ストップ)注文を置くこと。
- 415. DOE: Dividend on Equity Ratio自己資本配当率指標
- 企業がどのくらいの配当を行っているかを示す指標で、「配当総額/自己資本」で求められます。
- 416. EBITDA: Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation, and Amortization(いーびっとだー)指標
- 利払い・税引き・償却前利益。
- 417. ETF: Exchange Traded Fund(いーてぃーえふ)
- 取引所に上場している投資信託。証券会社のアプリで株と同じように売買できます。投資信託が 1 日 1 回しか基準価額が変わらないのに対し、ETF は株と同様に価格が逐次変化します。指数と連動するように運用されている銘柄は手数料が安く設定されています。ファンド名に「上場」や「上場投信」というキーワードが含まれているものは ETF です。
- 418. e-krona(いーくろーな)仮想通貨
- スウェーデン中央銀行が発行計画を進めているデジタル通過で、世界初のデジタル通貨の発行国を目指すとしています。e-クローナの実証実験は 2020 年 2 月に開始されました。
- 419. FF: Federal Fund Rateアメリカ金利
- 1970 年代以来のアメリカの中央銀行の誘導金利。
- 420. fiat money金融商品
- 金貨や銀貨などの本位紙幣との交換が保証されていない法定紙幣。 フィアット・マネー。 政府の信用によって支えられていることから、信用紙幣 (faith money) とも呼ばれます。📕対義語: 兌換紙幣
- 421. FRB: Federal Reserve Boardアメリカ機関
- アメリカ合衆国の連邦準備制度理事会。アメリカ合衆国の中央銀行制度である FRS(連邦準備制度)の最高意思決定機関です。
- 422. GARP: Growth at Reasonable Price(がーぷ)投資手法
- 成長力がある企業の中から株価が割安なところを選んで中長期的な投資をすること。 機関投資家の運用スタイルを表現する際に使われます。
- 423. GDP デフレーター(じーでぃーぴーでふれーたー)指標
- ある国の 名目 GDP から 実質 GDP を算出するために用いられる物価指数。 「実質 GDP = 名目 GDP / GDP デフレーター」という計算式で求められます(この計算処理のことを、名目 GDP をデフレートすると言います)。 GDP デフレータが大きいときはインフレ傾向が強く、GDP デフレーターが小さいときはデフレ傾向が強いことを示します。 企業物価指数や消費者物価指数が輸入品の価格も含めて計算するのに対し、GDP デフレーターは輸入品を考慮しません。 日本では、GDP と GDP デフレーターは 内閣府によって公表 されます。
- 424. Going Concern(ごーいんぐこんさーん)
- 会社は自ら解散しない限り永遠に続いていくという考え方のこと。
- 425. Income Statemet財務
- 米国における損益計算書の一般的な呼び方。 日本では P/L (Profit and Loss Statement) と呼ばれています。
- 426. IPO: Initial Public Offering取引
- 新規上場。未上場の企業が証券取引所に上場すること。
- 427. IR: Investor Relations開示
- 株式公開企業が、投資家に対して自発的に情報発信する活動。財務状況や、企業全体の方針などを適切なタイミングで発表することにより、株価の安定を図る目的 があります(実力以上に株価が下がらないようにし、敵対的買収のリスクを下げます)。また、投資家に対して積極的な情報開示を行うことは、投資家の信頼を得る ことにも繋がります。将来的な資金調達を円滑に進めるため には、計画的な IR 開示が必要不可欠です。
- 428. Kissing Upチャート
- 移動平均線などで短期線が長期線を割り込む(デッドクロス)寸前で上昇に転じること。
- 429. LBO: Leveraged BuyoutM&A
- 買収先の企業自体を担保として借り入れを行い、企業買収を行うこと。1987 年のブラックマンデーの原因の一つといわれています。日本では村上ファンドやライブドアが使っていた手法です。
- 430. LIBOR: London Interbank Offered Rate(らいぼー、りぼーる)ロンドン銀行間取引金利イギリス金利
- ロンドンのインターバンク市場(銀行間の取引)における短期金利です。 様々なローンにおける短期金利の指標になっています。 ドル、ユーロ、円などの主要通貨を網羅しており、金融機関同士の国際的な取引に使われます。 世界の金利の目安とされていましたが、2013 年の夏、談合によって不正操作されていたことが明るみになりました。📗関連用語: TIBOR(東京銀行間取引金利)
- 431. Liquidity Provider市場
- 市場において流動性(リクイディティ)を提供する金融機関。
- 432. M&A: Mergers and AcquisitionsM&A
- 合併・買収のこと。TOB(株式公開買い付け) や MBO などの手法があります。
- 433. MAS: Monetary Authority of Singapore機関
- シンガポールの金融通貨庁。ICO の扱いの方針などを出したりしています。
- 434. MBO :Management BuyoutM&A
- 経営陣が参加する買収。 企業の経営者が その企業の株式を譲り受け(購入)し、オーナーとなること。 非公開会社にしたい場合(非上場化)などに行われることがあります。 経営陣が自社株を TOB(公開買い付け)で取得するのが一般的です。 TOB 後は上場廃止になるため、株主は MBO 発表後は TOB に応募して株式を処分します。📗関連用語: TOB(Take Over Bid; 株式公開買い付け)
- 435. MMF: Money Management Fund投資信託
- 追加型公社債投資信託の一種。 証券会社などが提供する公社債投信で、銀行の定期預金よりも利率がよく(約 2 倍)、証券会社破たん時の保護もありますが、価格が変動するため元本保証はありません。 普通預金的な側面を持つ MRF(マネーリザーブドファンド)と比べると、MMF は定期預金的な扱いに近く、30 日未満の引き出しは、信託財産留保額というペナルティを支払う必要があります。
- 436. MRF: Money Reserved Fund投資信託
- 追加型公社債投資信託の一種。 証券会社などが提供する公社債投信で、MMF(マネーマネジメントファンド)と比べると、短期の債権を扱うため、自由に引き出しのできる普通預金のように扱うことができます。 価格変動するため元本割れのリスクはありますが、きわめて安全に運用されるため、過去に元本割れしたケースはなく、証券会社における普通預金的なものとして扱われています。 一般的に、株式などの購入のために証券会社の口座に入金すると、自動的に MRF で運用するようになっていますが、MRF を廃止して銀行預金と連動する仕組みに移行している証券会社が多くなってきています。 金利は MMF よりは低いですが、銀行の普通預金よりは高く設定されています(1.5 倍程度)。
- 437. MOVE 指数(むーゔしすう)
- 米国債の先物を対象に算出される恐怖指数。VIX 指数の米国債版。債券市場が混乱し、投資家の不安が高まると上昇する傾向があります。
- 438. NZX: NEW ZEARAND'S EXCHANGE
- ニュージーランド証券取引所。ニュージーランド・ウェリントンに 1983 年に設立された取引所。通貨はニュージーランドドルで、主な指標は S&P NZX 50。
- 439. OCO 注文(おーしーおーちゅうもん)取引
- 利確の指値と、損切り(ストップロス)の逆指値の設定を同時に行う注文。
- 440. Organic growth
- 会社が自力で成長することで、M&A などで会社規模を拡大するのではなく、本業によって稼いで成長していくことです。
- 441. OTC (Over the Counter)
- 相対取引、店頭取引のこと。
- 442. PE: Private Equity戦略
- 上場していない株式のこと。ただし、買収に関するコンテキストで PE という言葉を使う場合、企業が必要としている資金を提供する代わりに、積極的な経営関与やガバナンスを行う投資手法のことを指します。未上場のベンチャー企業に投資するベンチャー投資(ベンチャー・キャピタル)や、バイアウト投資などがあります。米プライベートエクイティ投資会社としては、カーライル・グループやアポロ・グローバル・マネジメントなどがよく知られています。
- 443. PE ファンド: Private Equity ファンド機関
- 未公開企業(非上場企業; PE)に資金を投じるファンドで、よりアクティブな PE ファンドでは、PE の株式の過半数を取得して経営権を取得し、企業価値を高めた後により高値で売却して利益を得ます。 日本風力発電や東芝メモリに投資した「ベインキャピタル」も PE ファンドのひとつです。 GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)も、高利回りを期待できる運用先として PE ファンドへの投資の方針を打ち出しています。📗関連用語: プライベート・エクイティ
- 444. PER: Price Earnings Ratio指標
- 「株価 ÷ 一株利益(EPS)」で求められる倍率で、株価の割高・割安を判断するための指標です。 この指標は、企業が何年間の利益でその株価と同じ金額を回収できるかを示しています。 多くの場合は 10〜20 倍程度になりますが、成長企業の場合は 50 倍を超えることもありますし、問題のある企業では非常に低い倍率となる場合もあります。📗関連用語: 予想 PER
- 445. PEX: Palestine Exchange市場
- パレスチナ取引所。パレスチナ・ナブルスに 1995 年に設立された取引所。通過は新シェケル(2020 年 11 月時点で、1 新シェケルは約 30 円)。代表的な株価指数は Al Quds。Web サイトは web.pex.ps
- 446. PHLX: Philadelphia Stock Exchange取引所
- フィラデルフィア証券取引所。 2008 年に NASDAQ に買収され NASDAQ PHLX LLC となりました。 米国市場においてオプション取引の中心的な役割を果たしています。
- 447. QUICK コンセンサス開示指標
- 日本経済新聞社グループの株式会社 QUICK が発表している企業の業績予想。多数のアナリストの業績予想を集計し、その平均値を出しています。
- 448. QUICK コンセンサス DI開示指標
- QUICK コンセンサスがアナリストたちの単一企業の業績予想であるのに対し、同 DI は、企業業績全体の傾向を見るための業績予想指数として発表されています。
- 449. REIT: Real Estate Investment Trust商品
- 不動産投資信託。 多くの投資家から集めた資金で、オフィスや商業施設、マンションなどの不動産を購入して、その賃貸収入や売買益を分配する投資商品。 REIT(リート)は上場されているため、上場株式と同様に簡単に取引できます。
- 450. SEC: Securities and Exchange Commisionアメリカ機関
- アメリカの証券取引委員会。1934 年に証券取引法によって設立。
- 451. Self-regulatory Organizations自主規制機関機関金商法
- 金融商品取引法により自主規制の権限を付与され、自らの定款や諸規則によって取引のルールを定めている団体です。日本の証券業者の主な自主規制機関としては、(1)各証券取引所(金融商品取引所)、(2)日本証券業協会、(3)投資信託協会 があります。
- 452. Sell Limit(せるりみっと)注文方法
- 売りの 指値注文 のこと。
- 453. Sell Stop(せるすとっぷ)注文方法
- 売りの逆指値注文のこと。
- 454. SNB機関
- スイス国立銀行。
- 455. SPAC: Special Purpose Acquisition Company(すぱっく)会社
- 特別買収目的会社。IPO より手軽な上場方法として 2020 年にアメリカで人気となり、800 億ドルを超える資金が集まりました。SPAC となる会社は先に上場しておいて資金を集め、未上場企業を買収後に自らは消滅するという逆さ合併方式を採用しています。2021 年初頭の研究では、SPAC への投資はあまりパフォーマンスがよくないという結果が出ています。
- 456. SPAN(すぱん)先物デリバティブ
- Standard Portfolio Analysis of Risk の略称。 先物取引やオプション取引の際に必要な証拠金の算出方法です。 CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)が開発した算出方法で、日本では 2000 年 11 月から採用されました。 ポートフォリオから生じるリスクに応じて計算されます。
- 457. SQ: Special Quotation特別清算指数指標
- 先物、オプションの強制決済価格の基準となるもの。 「SQ 日」の前日が取引の最終日であり、この日までに決済されなかったものは、SQ の価格で強制決済されます。 毎月第 2 金曜日の日経平均構成銘柄の始値から算出されます。 3、6、9、12月のものを「メジャー SQ」、それ以外の月のものを「マイナー SQ」と呼びます。 オプション取引の決済日は毎月ありますが、先物取引の決済日は 3、6、9、12 月と、3 ヶ月おきです。 メジャー SQ では両方(オプション取引と先物取引)の決済が重なり、売買高が大きくなるため注目されます。
- 458. Taper Tantrum(てーぱー・たんとらむ)アメリカ歴史
- 2013 年 5 月 22 日に発生したバーナンキ・ショックは Taper Tantrum 「市場の癇癪(かんしゃく)」とも呼ばれています。金融緩和という飴を取り上げられた市場が、癇癪を起した(売りで反応した)という感じの意味です。
- 459. target2 (Trans-Europe an Automated Real-Time Gross Settlement Express Transfer System 2)(たーげっとつー)
- 欧州中央銀行 ECB が運営しているユーロ圏の決済システム。ユーロ導入後に、ECB とユーロ圏内の各中央銀行が作成しました。欧州債務危機の際は、ギリシャの中央銀行が市中の銀行に資金を送り込むためにこのシステムを利用しました。
- 460. TCMB機関
- トルコ中央銀行。
- 461. TDnet: Timely Disclosure network仕組み
- 東証が 1998 年 7 月 1 日から取り入れているコンピューターシステムで、上場会社が発表したディスクロージャー情報を迅速かつより広く報道機関や投資家に伝えるためのものです。
- 462. TIBOR: Tokyo Interbank Offered Rate(たいぼー)東京銀行間取引金利金利
- TIBOR は Tokyo Interbank Offered Rate の略。 国内の金融機関の間で、資金の貸し借りを行うときの基準金利として使用されているものです。日本の代表的な銀行の貸出金利を平均して求められています。 一方で、大企業向け融資の基準となる金利は「プライムレート」と呼ばれます。 似たようなものに、ロンドンの金融機関が決めている基準金利である LIBOR があります。📗関連用語: LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)
- 463. TOB: Take Over BidM&A
- 公開市場において株式の買い付けを行い、その企業の経営権を獲得する企業買収方法です。 その企業(取締役会)の合意がない場合は、敵対的 TOB と呼びます。📗関連用語: 敵対的買収
- 464. TSX: Tront Stock Exchange市場
- トロント証券取引所。カナダのトロントに 1861 年に設立された取引所。代表的な株価指数は S&P/TSX Composite Index(S&P トロント総合指数)。Web サイトは tsx.com
- 465. TTM: Telegraphic Transfer Middle Rate仲値
- 銀行が顧客と取引する際に基準価格として用いる為替レート。東京市場では、9 時 55 分頃のレートをもとに決定されます。各銀行が独自に決めるため、銀行ごとにレートは異なります。
- 466. VaR: Value at Risk指標
- 市場リスクによる最大損失額を統計的手法で予測した指標。
- 467. VIX 指数(ゔぃっくすしすう)指標
- Volatility Index 指数。米国株式(S&P500 指数)を対象として算出される恐怖指数。投資家の不安が高まると上昇する傾向があります。
- 468. 10-K レポート(てんけーれぽーと)
- アメリカの公開会社が SEC(米国証券取引委員会) に提出することが義務付けられている財務諸表など資料のこと。