まくまく投資ノート

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Python の yfinance ライブラリを使って、Yahoo Finance から銘柄情報を取得する方法のまとめです。 このライブラリは非公式なものなのでいつ使えなくなるかわかりませんが、2026 年現在でも利用可能です。

パッケージのインストール

yfinance パッケージは pip install yfinance でインストールできますが、ローカル環境を汚さないために uv パッケージマネージャを使ってインストールすることをおすすめします。

yfinance のインストール(uv を使う方法)
$ uv init yfinance-study  # プロジェクトディレクトリを作成
$ cd yfinance-study       # プロジェクトディレクトリに移動
$ uv add yfinance         # yfinance ライブラリをインストール

$ uv run main.py          # main.py を実行できるか確認
Hello from yfinance-study!

基本的な使い方

下記は yfinance ライブラリを使って、ソニーグループ (6758) の銘柄情報を取得する例です。 Ticker コンストラクタにティッカーシンボル 6758.T を渡し、各種プロパティにアクセスするだけで簡単に情報を取得できます(東証銘柄のシンボルには .T サフィックスを付けます)。

main.py
import json
import yfinance as yf

t = yf.Ticker("6758.T")  # ソニーグループのティッカーシンボルを指定
info = t.info  # 銘柄の基本情報を dict 形式で取得

# 取得結果を json ライブラリで整形して表示
print(json.dumps(info, indent=2, ensure_ascii=False))

実際に Web 経由でのデータ取得が発生するのは、Ticker.info などのプロパティにアクセスしたときです。 Ticker オブジェクトの生成時には Web アクセスは発生しません。

リクエストをキャッシュできるようにする

Yahoo サーバーへ頻繁にアクセスするのは望ましくないので、サーバーから取得した情報はローカルにキャッシュしておくようにしましょう。 次の例では、diskcache ライブラリを使って .cache ディレクトリにキャッシュデータを保存しています。

Ticker.info の取得結果をディスクにキャッシュ
import diskcache
import yfinance as yf

cache = diskcache.Cache(directory=".cache")

@cache.memoize()
def fetch_ticker_info(symbol: str) -> dict:
    return yf.Ticker(symbol).info

if __name__ == "__main__":
    info = fetch_ticker_info("6758.T")  # 2回目以降はキャッシュから取得される
    print(info["country"])  # Japan
    print(info["ebitda"])  # 2036071006208

Ticker.info の内容

Ticker.info プロパティからは例えば次のような情報を取得できます。

基本情報

キー日本語名概要値の例
shortName会社名会社の短い名称SONY GROUP CORPORATION
symbolティッカー取引所での銘柄コード6758.T
exchange取引所上場している取引所JPX
sectorセクター事業分野の大分類Technology
industry業種より具体的な業種区分Consumer Electronics
country本社所在地の国Japan
website公式サイト企業の公式 Web サイトhttps://www.sony.com

株価・評価

キー日本語名概要値の例
currentPrice現在株価最新の取引価格3336.0
marketCap時価総額発行済株式数×株価19893707603968
enterpriseValue企業価値 (EV)時価総額+純有利子負債19835845083136
trailingPEPER(実績)株価÷直近EPS16.154964
forwardPEPER(予想)株価÷予想EPS18.209608
priceToSalesTrailing12MonthsPSR(TTM)株価÷直近売上1.5104991
priceToBookPBR株価÷1株純資産2.438962

収益性

キー日本語名概要値の例
profitMargins利益率売上に対する純利益率-0.0161
grossMargins粗利率売上に対する粗利益率0.29479
operatingMargins営業利益率売上に対する営業利益率0.13736
returnOnAssetsROA総資産利益率0.0396
returnOnEquityROE自己資本利益率0.14917

財務

キー日本語名概要値の例
totalRevenue売上高(TTM)直近12か月の売上13170287575040
ebitdaEBITDA利払い・税引き・償却前利益2036071006208
totalCash現金等手元資金2086500040704
totalDebt有利子負債借入や社債など1656855986176
freeCashflowフリーCF営業CF−投資CF-79850749952

配当

キー日本語名概要値の例
dividendRate配当額1株あたり配当25.0
dividendYield配当利回り配当÷株価0.75
payoutRatio配当性向利益のうち配当の割合0.109

取引情報

キー日本語名概要値の例
volume出来高直近の売買高26683400
averageVolume平均出来高平均の売買高17558655
fiftyTwoWeekHigh52週高値過去52週の最高値4776.0
fiftyTwoWeekLow52週安値過去52週の最安値2980.5

上記のテーブル出力に使ったコード: yfutils.py + main.py

main.py
from libs import yfutils

if __name__ == "__main__":
    info = yfutils.fetch_ticker_info("6758.T")
    yfutils.print_info_tables(info)

Ticker.funds_data(ファンド情報)

fund = yf.Ticker("SPY").funds_data
print(fund.description)  # ファンドの説明
print(fund.asset_classes)  # 資産クラスごとの保有割合
print(fund.sector_weightings)  # セクターごとの保有割合
print(fund.top_holdings)  # 上位保有銘柄
出力結果
The trust seeks to achieve its investment objective by holding a portfolio ...(省略)...

{'cashPosition': 0.0008, 'stockPosition': 0.9993, 'bondPosition': 0.0,
 'preferredPosition': 0.0, 'convertiblePosition': 0.0, 'otherPosition': 0.0}

{'realestate': 0.0225, 'consumer_cyclical': 0.1038, 'basic_materials': 0.0177,
 'consumer_defensive': 0.0615, 'technology': 0.3168, 'communication_services': 0.0946,
 'financial_services': 0.14039999, 'utilities': 0.0256, 'industrials': 0.0766,
 'energy': 0.0318, 'healthcare': 0.108500004}

                                  Name  Holding Percent
Symbol
AAPL                         Apple Inc         0.067592
MSFT                    Microsoft Corp         0.062217
NVDA                       NVIDIA Corp         0.056481
AMZN                    Amazon.com Inc         0.036831
META        Meta Platforms Inc Class A         0.025457
BRK-B   Berkshire Hathaway Inc Class B         0.020696
GOOGL             Alphabet Inc Class A         0.019613
AVGO                      Broadcom Inc         0.019103
TSLA                         Tesla Inc         0.016719
GOOG              Alphabet Inc Class C         0.016105
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自称日本で唯一のカウボーイ税理士の安藤さんの著書。 中小企業の会計のコツをまとめた本ですね。 小さな会社で、大企業の会計と同じ考え方をするのは意味がないことがよく分かります。 個人事業を始めようと思っている人にも役に立ちそうな本です。

帳簿の話

  • 1番大事な帳簿は「売掛台帳」。火事になったら売掛台帳を持って逃げろ!
    • これはツケの記録であって、これを使って支払いの請求をしなければいけないため。
  • 2番目に大事なのは「仕訳帳」。総勘定元帳は仕訳帳さえあれば復元できる。仕訳長と総勘定元帳は主要簿と呼ばれる。
  • 中小企業の経理のおおまかな流れ(簿記一巡の流れ):
    1. 会計取引が発生したら 仕訳帳 に記入する
    2. 仕訳帳 から 総勘定元帳 に勘定科目ごとに分類して転記する(1年間繰り返す)
    3. 決算日に 総勘定元帳 から 試算表(各勘定残高の一覧)を作成する。(年1回)
      • これは総勘定元帳への天気が正しく行われているかを確認するため
    4. 総勘定元帳 から決算書(貸借対照表損益計算書)を作成する
  • 主要簿(仕訳帳や総勘定元帳)は複数あってはいけないが、決算書は複数あってもよい(企業会計原則)。
    • 税務署提出用の決算書
    • 銀行提出用の決算書
    • 取引先提出用の決算書
  • 勘定科目 はモノ自体で決まるのではなく、その費用を 何の目的で 使ったのかという性格で決まる。
  • 勘定科目は好きに作ってよく、どの勘定科目に入れるかはその人の自由。
    • ただし、いったん割り振りを決めたら、同じ勘定科目を使うこと。税務署は 前期比較 を行うので、極端に増減した勘定科目には敏感に反応する。
  • 雑費が多いと税務調査が入る ので、雑費に入れるくらいなら好きな勘定科目に入れてしまうのが良い。
    • 知人にお祝いの「花」を送った → 交際接待費
    • オフィスに飾るための「花」を買った → 消耗品費
  • 経営者は経営者視点に立てる人から買いたいと思っている。営業では 会計や節税の話 をプレゼンに混ぜるとうまくいく。
  • 「◯◯ということにして△△する」という考えに至ったら、それは節税ではなく脱税である。

資金の管理

  • 現金出納帳の残高と、金庫の中にある残高は毎日すり合わせる必要がある。だから、現金出納帳をアウトソーシングしてはいけない(できない)。そんなことをする中小企業が倒産している。
  • 利益とお金は別物である。企業が倒産する理由は、ほぼ100%が資金繰りにある。
  • 資金繰りのコツは、まずは 出ていくお金にターゲットを絞ること。資金繰りとは、お金が不足しないように見張ること。資金繰り表の一番左のカラムは「支出」にする。
  • お金を支出する前に、お金が入ってくるシステム が作れるなら資金繰り表は必要ない。
  • 倒産しない 2 割の企業は、資金繰りの必要ないシステムがあるか、資金繰りの管理をしっかりやっている企業。
  • キャッシュフロー計算書ではお金の流れは掴めない。 中小企業にとっては、キャッシュフロー計算書なんて意味がない。キャッシュフロー計算書と資金繰り表では、天と地ほどの違いがある。
    • キャッシュフロー計算書 … 過去のお金の流れ
    • 資金繰り表 … 今日以降のお金の流れ
  • 資金繰り表の作成を税理士さんに任せてはいけない。
    • 税理士が作るのは 資金繰り実績表 で、これはキャッシュフロー計算書と同様に、過去の資金の流れでしかない。
    • 明日以降のお金を管理するための 資金繰り予定表 を自分で作ることが重要。
  • 資金繰り表は、資金繰りの見通しがわかる程度のもので構わない。

計上タイミング

  • 民法の規定では、「動産の所有権が移転するのは、その動産を相手に引き渡したとき」となっている。お金をもらったときではない。
    • 不動産については、所有権移転登記の日。
  • 費用収益対応の原則
    • 商品を 10 個仕入れたとしても、売上が 8 個であれば、それに対応させる仕入れの費用も 8 個分になる。
    • 減価償却の考え方も費用収益対応の原則から来ている。
  • 3 パターンの減価償却
    • 定額法 … 毎年一定の額を費用にする
    • 定率法 … 初めの年ほど多い額を費用にする
    • 生産高比例法 … たくさん製品を作った年の費用を多くする
  • 会計の世界は曖昧だが、税法 では建物などの減価償却は定額法しか使えないことになっている。これは、税法の 課税の公平 というスタンスのため。新品の普通乗用車は、10 年乗るつもりでも耐用年数 6 年の定額法で費用計算しなければいけない。
  • ただし、所得税法および法人税法には 耐用年数の短縮 という例外規定が設けられており、真っ当な理由であれば耐用年数を短縮できる。例えば、自動車を酷使する事業の場合は、6 年ではなく 3 年で償却することも可能。

会社分析

  • 同業他社比較は役に立たない。 中小企業はみんなやっていることが違うし、会計基準に準拠した決算書を作っていないから。
  • 自社データの過去 5 年分を比較する という分析は価値がある。自社の過去の変遷や、今後の予測を立てることができる。
    • 5 年分の売上総利益率
    • 5 年分の販管費
  • 月ごとの売上の移動平均 をプロットすると、でこぼこがなくなって傾向を掴みやすい。
  • バランスシートの左側に「貸付金」がある場合は要注意。社長関係者に資金が流れている可能性がある。バレないように粉飾して、「未収入金」「仮払金」「有価証券」「繰延資産」という勘定科目にしていることもある。
  • バランスシートで、その企業の将来を占う
    • 心配性で大きく伸びなさそうな会社 … 銀行預金が多く、買掛金や未払い金が少ない。つまり投資に前向きではないということ。
    • 従業員を大切にしている会社 … 研修費などにちゃんとお金をかけている。保険料の比率が大きい。

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『株式投資・投資信託』の売れ筋ランキング

知る人ぞ知る、エリート・トレーダー育成塾「タートルズ」において最優秀の成績をおさめたカーティス・フェイスによる執筆です。

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    • しかし、いくつかの理由から、誰にでも気軽に利用できる戦略とは言い難い。  (理由1)大きなトレンドはめったに起こらないので、負けトレードになる確率の方が高い。 (理由2)トレンドがないときばかりか、トレンドが逆転したときにも損失が出る。 (理由3)リスクの上限を適切な水準に設定しても、損切りの値幅がかなり大きくなる。乏しい資金でトレンドフォロー戦略を使うと、破産の確率が高くなる。
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    • リッチもビルも勘には頼らなかった。勘のかわりに、実験と調査にもとづいた手法を使った。 事例証拠は用いず、もっぱらコンピュータによる分析に頼った。
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  • 資金管理
    • 資金管理とは、収益率を最大限に高める一方で、破産の確率を許容レベルにとどめる技術 のことだ。
    • 1 つ目のアプローチ: 持ち高(ポジション)を複数の小さな単位(ユニット)に分散する方法。
    • 2 つ目のアプローチ: それぞれの市場に適したポジション・サイズを算出すること。 この手法は、金額ベースでの日々の市場の上下動を基準にしている。 リッチとビルは、各商品の値動きが金額ベースでほぼ同額になるようにそれぞれの契約枚数を決定した。 この変動性尺度 (N) は、今では ATR (Average True Range) と呼ばれているもの。
    • ポジションサイズを「変動性で調整する」という概念は、書籍 『魔術師たちの心理学』 が詳しい。
  • 優位性(エッジ)
    • 成り行き注文より 指し値注文 を行うべし。わずかな違いも、積もり積もれば巨額の損失になる。
    • 結果偏向を避ける。すなわち個々のトレードの結果は無視して、期待値だけに意識を集中する。 ▽決断を下した時点で良し悪しは決まっているということ。
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  • タートルのブレイクアウト手法
    • タートルが用いたのはブレイクアウトで、手法を一般に広めたリチャード・ドンチアンの名を取って、「ドンチアン・チャネル」とも呼ばれる。
    • 過去の特定期間つけてきた価格レベルをブレイクアウトしたら買う。
    • システム1(中期): 20 日(4 週)の高値と安値を観察してブレイクアウトを判断する。
    • システム2(長期): 60 日(12 週)の高値と安値を観察してブレイクアウトを判断する。
    • 損切りは 2N (ATR x 2) に置く。タートルの場合は、それがちょうど 口座額の 2% になるようにポジションを取る。
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  • 直近偏向を避ける 能力を持つこと、それがトレーディングで成功する秘訣だ。 市場のトレーダーのほとんどがこの傾向を示す。
  • 一貫性こそが鍵だ。あらゆる取引を厳正に行うこと。さもなければ成功しない。

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